ワクワクドキドキしない映画
私は、ファーストガンダム世代と呼ばれるいい年をしたオッサンですが、今でもガンプラを作るほどガンダム好きです。
遅ればせながら機動戦士ガンダム「ククルス・ドアンの島」をアマゾンプライムビデオで見ましたので感想を書いてみたいと思います。
子供の頃はテレビ番組の録画が出来なかったため、見逃すまいと必死にテレビに食らい付いていた気がしますが、この回の記憶はありませんでした。こんな話あったっけ?って感じです。もしかしたら用事があって見逃していたのかもしれないです。
この物語は第15話だったようですね。
イマイチな点から
これから観ようと思っている方は読まない方が良いかもしれません。読みたい方は、あくまでもオッサンの個人的な感想なので気にしないでください。
背後から襲われる?
開始から13分位の所で背後から忍び寄ってくるザクに襲われるアムロとガンダム。
チョイ待って。
残置諜者(ざんちちょうしゃ)に味方のジム二機が破壊されてしまったとわかっている島に掃討作戦に来ているわけですよね。
なのに迂闊過ぎませんか?
後ろから忍び寄って来るザクに気が付かない?各種センサーが張り巡らされているだろうRX-78-2ガンダムが、後ろから来ているザクを補足出来ないわけがないじゃん。あり得ないなあ。
もうこの時点で設定がイマイチではないですか。冷めてしまいました。
その後は取っ組み合い(笑)
※残置諜者(ざんちちょうしゃ)とは何なのか?物語の中でカイ・シデンの質問に対してガンペリーのパイロットが解説していますのでご覧ください。
食材確保は?
次に気になったのは島で暮らす大人と子供21人とヤギ一頭が、あんな家庭菜園程度の畑で採れた野菜や子供が海で捕まえた魚と一頭のヤギの乳で暮らしていけるのかなあ?って点です。
※以前ヤギを飼っていた事があるのでわかりますが、ヤギが食べる草を確保するのだって大変です。結構食べますし水もバケツ一杯あっという間に飲んでしまいますから。
しかも、ヤギの乳はいつもこぼしてしまって飲めないみたいだし。
食卓には結構な量の食材が並んでいます。決して贅沢な食事ではありませんが、あの人数を養って行くのは大変だろうに。と現実的な事を考えてしまって物語に入って行けませんでした(笑)
ジオン軍の残した食料でもあるのかなあ。なら安心だけど。
残酷な一面
アムロがガンダムでジオン兵を踏みつぶしてしまうシーンがありました。実際に潰された兵士が写る訳ではありませんでしたが、あれはどうかと思ってしまいます。
人間と言うのは頭の中で映像を作ってしまう生き物なのでかえって酷い描画が浮かんできました。
全般的に平和を訴えるような内容なのに、真逆の事をしてしまっていいのかなあ。
まあ、ファーストガンダムの内容も今見ると何だこれ?って設定が多いですけど、当時は真剣になって見ていたものです。まだ子供だったしね。
私も歳をとったというのもありますが、劇場版ククルス・ドアンの島にはイマイチドキドキワクワク感が無いばかりか変に気になる事ばかりで物語に没頭できませんでした。
良かった点
ひどい事を書いてしまいましたが良い事もありました。
動きがリアル
ガンダムやザクの形や動きが割とリアルで機械らしくて良かったです。当時のアニメでは「ゴム人形」と称されるほど不自然に曲がったり伸びたりした描画がありましたから。
映像が綺麗
更に、映像がしっかりしているし綺麗なのはうれしい点ですね。この映像でファーストガンダムを作り直してくれないかな?って思うほど昔の映像はダメでしたから。
平和が一番
最後に1時間38分過ぎた頃、大気圏外で爆発してしまった弾道ミサイルに対してマ・クベが「私の他にも文化を愛する者が居たという事か。」と文化や芸術を破壊しなくてよかった旨の発言をしています。
ロシア軍の発射したミサイルで破壊されたウクライナの街や暮らしを思ってしまいました。
劇場版ククルス・ドアンの島まとめ
全般的にドキドキ・ワクワクが無いので退屈してしまいますが、とりあえず最後まで観る事が出来ました。
内容的には設定の気になる点に意識が行ってしまって物語に集中できません。
次にアムロにもガンダムにもキレが無いというか。
更に、そもそもこの物語だけを抜き出して映画化する意義は何だったのでしょう。
劇場まで足を運んで1,900円のお金を払ってまで観るものかどうかと問われると、アマゾンプライムで見れるならそれでいいや。と言う感じでした。
実際2022年6月公開なのに2023年3月にアマゾンプライム会員は無料で観ることが出来ちゃうのでこんなもんだろうな。という感想です。(何月から観れたのかは知りません。)
私はガンダムが好きだから最後まで観ちゃいましたけどね。
あなたもガンダム好きなら最後まで観る事が出来るでしょう。
まあ、Amazonプライムビデオでどうぞ。