高トルクで楽々作業

今回は草刈機初心者の皆さんのため、使う前の準備から混合燃料の作り方などを紹介したいと思います。

今まで使っていた草刈機のエンジンは排気量20ccの物で、すでに10年近く使っていました。大きなトラブルもなく、まだまだ使えるのですが予備機として待機してもらう事になりました。

どうして買い増ししたのかというと、もう少しパワーが欲しくなったからです。

排気量が26ccになったので馬力とトルクも増え、ブン回さなくても余裕で刈る事が出来る様になり作業がはかどる様になりました。

新品の作業前準備

これが購入したばかりのBIG-M(丸山製作所)草刈機です。前のもBIG-Mで10年近く使っても故障無しだったので信頼して購入しました。(と言ってもプロの草刈屋さんほどは使いません。家の周りや耕作していない畑が主になります。)

エンジンカバーはオレンジですね。前のは緑でした。ちなみに重量ですが、20ccの物とは200g程度しか変わらない4.8kgです。

刃は255mmの大きいタイプが使えます。

アクセルが進化

このタイプの草刈り機が世の中に出てからもうすでに何十年の月日が流れた事でしょう。

最近は電動化が進んではいますが、エンジン草刈機の基本構造についてはあまり進化していません。そんな中、アクセル周りは少しの進化が見られました。

手前のレバーでエンジン回転数の上限を設定しておけば、アクセルをグッと全部握っても設定以上の回転数以上にはならないのです。

回転数を中位に抑えながら作業したい場合にすごく便利でした。

もともと私はエンジンをブン回して使うタイプではありませんので、この機構は大変便利で気に入りました。

ネジの増し締め

さて、実際の作業に入る前にやっておきたい事があります。それは各部ネジの増し締めです。

特にハンドル周りのネジが緩いと、作業中にハンドルが動いてしまって具合よくありません。

ただ、バカ力で締めすぎると割れますので注意しましょう。

前の草刈り機は作業中ここのネジが緩んで振動が大きくなりました。

長年使っていると緩んでしまう様です。時々確認しましょう。

ベルトの取り付け

付属のベルトを取り付けますが、使う人の体格によってベルトを伸ばしたり縮めたりしましょう。

刈り取りの姿勢になった時、刃と地面が平行に近くなる様に調整します。

混合燃料の作り方50:1

このサイト内でも混合燃料の作り方を解説していますが、おさらいの意味も含めて紹介します。

まず、最近の草刈り機やチェーンソーは50:1の混合燃料を使いますので50:1で解説します。

必要な物は次の通りです。

・ガソリン携行缶

・混合燃料ミックスタンク

・混合エンジンオイル

・手動燃料ポンプ

・26ccエンジン草刈機(丸山製作所)

まずはガソリンの購入です。金属製の燃料専用のタンクで買い出しに行きましょう。買うのはレギュラーガソリンです。ハイオクは必要はありません。

混合ミックスタンクはあれば便利です。無くても作れますが、便利なので用意しましょう。

2ストロークエンジンオイルですが、草刈機用として売られている物で充分なのですが、私はバイクに使っているエンジンオイルを使っています。

カストロールパワー1レーシングです。あえてスクーターでオフロード耐久レースに参加しているのですが、そのマシンで使っているのがこのオイルです。グレードはFDクラスで、全合成油になります。

草刈機にはもったいないかもしれませんが、良いオイルを使った方がエンジンのためには良いでしょう。

ポンプは手動式を使いましょう。

草刈機本体は丸山製作所の26ccエンジンタイプです。

混合燃料1リットルを作る

まずはミックスタンクにエンジンオイルを入れます。

ミックスタンクのオイル入れの表示のとおり入れます。

50:1で1リットル作るときはここまで入れます。ちょっと多く入ってしまいましたが少ないよりはマシなのでこのまま作ります。

ちなみにガソリン1リットル(1000cc)に対して20ccのエンジンオイルを混ぜれば良いわけです。

ガソリンを1リットル手動ポンプを使ってミックスタンクに入れます。

ミックスタンクに蓋をしてひっくり返すようにしてエンジンオイルとガソリンを混ぜれば混合燃料の完成です。

出来上がった混合燃料です。エンジンオイルが無くなってガソリンに混じっています。

草刈機のエンジン始動手順

出来上がった混合燃料を草刈機の燃料タンクに給油します。カタログ上は550cc(0.55ℓ)入ります。

プライマリーポンプを指で数回押します。燃料パイプやキャブレターに燃料を回してあげるわけです。

燃料がまわるとこんな感じにプライマリーポンプ内に混合燃料がいっぱいになります。(透明なドーム状の部品)

チョークを下げます

チョークレバーを下に下げます。一時的に燃料が濃い状態にしてエンジンのかかりを良くするための装置です。

写真で見ると「閉じる」の方へレバーを動かせばOKです。

リコイルスターターを引く

エンジン始動の準備が整いました。リコイルスターターを力強く引っ張ってみましょう。

今回初めてのエンジン始動ですが、二回引っ張ったら初爆が来て「バルン」とエンジンがかかりそうになりました。

チョークを戻す

初爆があっても無くてもリコイルスターター3回位でチョークは戻した方が良いです。やり過ぎると燃料が濃いままエンジン内に流れ込みすぎて点火プラグがビショビショになってしまい、始動困難になってしまうのです。

チョークレバーを上に上げれば通常運転の位置になります。

もう一度リコイルスターターを引いたところ無事にエンジンが始動しました。30秒ほどアイドリングしてエンジンを暖めてから作業開始です。

初めて使う方はエンジン始動までが不安かもしれませんね。

この方法で大丈夫ですが、詳しくは取扱説明書にも書かれていますので一度隅々まで読んでみてください。

実際に刈ってみた結果

早速家の裏の土手を刈ってみました。草ボーボー(笑)

あっという間にご覧の通り。綺麗に刈れました。

庭に生えてきたちょっと太めの木もスパンと切れてしまいます。

20ccの草刈機でも新しい刃でエンジンをぶん回せば切れないことはないです。でも、さすがに26ccあるとブン回さなくても余裕で切れてしまいました。

しばらく刈って刃こぼれした状態で破竹を切ってみました。

どうしても石っころに刃が当たってしまいますので刃こぼれするのは仕方ありません。それでも破竹程度ならこの通り。

26ccengine草刈り機のデメリット

良い点ばかり紹介してきましたが、デメリットもあります。

・ハンドルへの振動が若干多い

・20ccと比べて値段が5千円程度高い

・20ccと比べて200g程度重い

ハンドルへの振動についてはグリップにスポンジゴムを巻いて使う様にしています。これで少し改善されます。

値段については迷うところです。長年使うものだから5千円の差は吸収う出来るでしょう。

200g位の重量増は私には全然気になりませんでした。女性の皆さんは気になるかもしれないです。

26ccエンジン草刈り機まとめ

今回は26ccのエンジン草刈機を購入してみましたが、排気量が増えた分エンジンのパワーがあるので作業が楽になったと感じます。ブン回さなくても使えてしまうのです。

ただ、若干振動が大きく感じますのでグリップにスポンジゴムを巻くなどして使えば多少は改善されます。

デメリットもありますが、メリットの方が大きかったと感じます。

今回紹介する物品は以下の通りです。

・ガソリン携行缶

・混合燃料ミックスタンク

・混合エンジンオイル

・手動燃料ポンプ

・26ccエンジン草刈機(丸山製作所)