新品同様の出来栄え
スクーターでもバイクでも、古い車両を手に入れると大抵はシートが破れていたり固くなってヒビ割れていたりします。
そのままでは水が侵入してしまいますし格好悪いですね。シートの張替えって結構簡単に出来るものです。ぜひ行ってみてください。
張り替え手順
まずは敗れたシートを車両から取り外しましょう。スクーターの場合はシートを開くとヒンジの付け根部分にナットで固定されています。
タッカーの針を取る
シートが外れたらマイナスドライバーなどを使ってタッカーの針を外してゆきます。
ドライバーを差し込んでから持ち上げる様にすれば外れます。片側しか外れなかったらペンチなどで引っ張れば抜けます。
※タッカーとは大きなホッチキスみたいな物です。
全ての針が外れたら、古いシートをめくって外します。
もしも中のスポンジが濡れていたら、お日様に当てて充分乾かしてから次の作業に入りましょう。
スポンジが劣化して変形してしまっていたら、シリコンコーキング剤を盛って成形します。硬化してから形を整えれば大丈夫です。
タッカーで固定
新しいシートカバーを上からかぶせてみましょう。
前後の位置がピッタリ合う様に気を付けましょう。
ギュッと引っ張って大丈夫です。
位置が決まったら裏返してタッカーの針でバチンと止めます。
後ろ側を停めたらシートカバーを引っ張りながら前をバチンと止めます。
位置が大丈夫か確認して、大丈夫だったら左右を止めます。
とりあえず四か所を止めてみて、全体の位置関係が良かったら細かくタッカーの針を打ち込みます。皺を伸ばすように引っ張りながら止めて行きます。
※なるべく厚みのある場所に止めて行きます。薄い場所だと針が飛び出してしまうの気を付けましょう。
針を打ち込み終えたら余分なシートの皮をカッターで切断します。
出来上がったシートはご覧の通りです。
破れていた部分のスポンジが劣化していたため、少々変形してしまっていて形がおかしいですが許容範囲かと。(シートの後ろ側)
気になればシリコンコーキング剤を盛って、硬化して形を整えてから新しいカバーを付ければ大丈夫です。
これで当分の間は大丈夫ですね。
重要:外した針は落としておくとパンクの原因になります。確実に全部回収して箱に入れて捨てる様にしましょう。
今回使った品物は次のとおりです。
AF27スーパーディオの例ですが、同じAF27でもディオフィットとはシートの形が違いますので注意しましょう。
自分のバイクの「名前又は型番+シートカバー張替え用」で検索すれば出てくるはずです。
張り替えに自信のない方はシートそのものも買える場合もあります。車種によっては用意されています。
こちらがベース付シートです。販売台数の多かったバイクや人気車種だと有る様です。
次に必要なのがタッカー(大きなホチキス)です。
とりあえず200本の針が付いてきますので充分です。
たまにビニールテープを貼ってしのいでいるスクーターを見ますが、思い切って張り替えてしまった方が良いと思います。
一時間もかからずに出来る作業なので行ってみてください。