シャーザクの赤に塗装する
AF27スーパーディオでオフロードレーサーを作っているのですが、今回は外装塗装に入ります。
何と、赤い彗星のシャーザクみたいに真っ赤く塗ってみようと思います。面倒な作業なのですが、自分好みの色に仕上げるのは楽しいです。出来上がりを友人に見せると「オオ!凄いじゃん」って言われるのが快感になります。
樹脂への塗装手順
今やバイクやスクーターの外装は、そのほとんどが樹脂(プラスチック)で出来ています。樹脂にも色々あって塗装が乗りにくく、すぐにはがれてしまう素材は困りものです。
例えばPPで出来ているパーツはダメですね。以前はPPみたいな柔らかい樹脂への塗装は諦めていましたが、最近は良いプライマーがあって、それを使えばとても剥がれにくく塗装することが出来るのです。
今回はAF27の外装塗装を例に、自分で出来るプラスチックへの塗装手順を紹介しましょう。
耐水ペーパーがけ
ヘッドライト周りのパーツを例に作業工程を紹介したいと思います。
まずは耐水ペーパーで表面をザラザラにします。
ピカピカしている表面が無いように全体を水を付けたペーパーを当てます。最初は400番で全体をザラザラにして、次に800番で仕上げました。
水洗いして綺麗になったらしっかり乾燥させます。
脱脂処理
次に行うのが脱脂処理です。表面に脂分が付いていると塗料を弾いてしまって仕上がりが悪くなりますし、剥がれやすくなってしまいます。
そこで、SOFT99のシリコンオフをシューッと吹き付けます。全体がしっかり濡れる様にたっぷり吹き付けます。
乾かないうちに(濡れている状態で)きれいなウエスを使って拭き取ってしまいましょう。
※シリコンオフは臭いがキツイので屋外で作業した方が良いでしょう。
ミッチャクロンを吹き付け
今回の作業の胆は「ミッチャクロン」です。こいつが樹脂への塗料の食いつきを良くして剥がれにくくしてくれるのです。
シリコンオフがしっかり乾いたらミッチャクロンを満遍なく吹き付けましょう。二度塗りしておきました。
剥がれやすいPP素材はもちろんの事、比較的剝がれにくいABSなどの素材にもミッチャクロンを吹いて塗装しています。
サフェーサー(プライマ)塗布
略してサフとか言いますが、色物の塗料を塗る前に下塗りを行います。
最初の一回目で軽く吹いて乾燥させます。ムラになっていても大丈夫です。
この状態で乾燥させてから表面をよく見て、ホコリが付いていたら取り除きましょう。
二回目でムラが見えなくなる様にしっかり塗ります。良く見ると糸くずみたいなのが付いていました。しっかり乾燥させれば取り除くことが出来ますので、慌てず乾燥させましょう。
あと、表面のデコボコが気になったり大きなゴミが入ってしまったら、もう一度800番位の耐水ペーパーを当てて表面を均します。
そして三回目のサフを吹き付けて下塗りは完了です。
いよいよ赤く塗る
下塗りがしっかり乾燥したら表面のゴミやホコリをしっかり取り除いてから赤で塗装します。
一度で塗ろうとすると塗料が垂れてしまって失敗します。三回位で仕上げるつもりで塗りましょう。
黄色などの明るい色で塗りたい場合、下塗りのサフをグレーから白に変えて行うと発色が良くなります。
Soft99とかホルツなどの自動車用の缶スプレーが仕上がりも良く、乾燥も早くて使いやすいです。
二度塗りでこの位までになりました。
ここで慌てず隅っこの方を見ると塗り残しが。
三度目でしっかり塗り終えました。
一日しっかり乾燥させてからバイクに取り付けてみました。
ジャーン!シャーザクっぽくなったでしょうか。
アニメの設定色に近くなる様に明るめの赤にしましたが、渋くするなら暗めの赤も良いと思います。
今回は目立つ様にしたかったのでこの赤で正解です。この後、ジオンのマークなどを塗装して完成させる予定です。
ピカピカにしたければクリアーを吹けば良いです。私はどちらかというと艶消しにしたいので艶消しスプレーを吹こうかと思っています。しかも、オフロードレースで泥だらけになったり傷だらけになったりするのでクリアーを吹いてピカピカにはしません。
シートが破れていますね(笑)次回はシートの張替え方法を紹介したいと思います。
今回使った塗料関係はこちらです。
まずはシリコンオフで脱脂をしましょう。
樹脂にはミッチャクロンを吹いて塗料が剥がれにくくしましょう。
下地処理はサフを吹きましょう。SOFT99でもホルツでも良いです。
塗料は車用の塗料が綺麗に仕上がります。SOFT99かホルツが良いです。色も豊富です。
自分好みの色に仕上げる楽しみを味わってください。
塗装は風のない晴れた日に行いましょう。気温が高すぎると表面がザラザラになってしまいますので直射日光の下は避け、日陰で塗りましょう。
オンボロバイクの復活をまとめたページはこちら。