車やバイクの整備性アップ

私の家は山の中にあるので周囲は舗装されていない箇所の方が多く、雨の日に外を歩けば靴は泥だらけです。

車やバイクをいじる場所も屋根こそあっても土の上です。この場所は雨が降るとドロドロになってしまいますし、パーツを落とすと土がついちゃうしデコボコしているからセンタースタンドで真っ直ぐ立ちません(笑)ジャッキもダメ。

もう我慢の限界。コンクリートを打って整備を行いやすくします。

コンクリート打設手順

そうはいっても簡単ではありません。普通だったら地元の建設業者さんや工務店さんにお願いするような仕事です。

まずは休みが取れないとダメです。土日合わせて3日は欲しいところですが、今回まとまった休みがもらえてのでついに決行しました。

丁張り

丁張り(ちょうはり)とは、工事を始める前に基準となる点を決めて正確な目印をつけておく作業です。

レベルを持っていれば正確に計測して丁張り(ちょうはり)を作るのですが、個人的な仕事ですので住宅の基礎部分を基準にして水平器を使いながら簡易的な丁張りで行いました。

絶対的なポイントをしっかり決めておいて、そこから何㎝下にコンクリートの上面が来る。みたいな感じで使えば良いと思います。

根掘り

土曜日の朝、早速作業に取りかかりましたが何せ一人で行うので楽ではありません。

屋根が付いている場所なのでバックホウが使えないのでスコップを使って手掘りです。

砕石10cmコンクリート10cm

合わせて20cmは掘り出さないといけません。ちなみにこの場所ですが、長さ460m幅360cmあります。

ざっと計算すると3.3立方メートルの土を搬出しないといけません。しかも、土はいじると量が増えるのです。

これじゃあラチがあきませんのでバックホウ投入です。

ブームを動かすと屋根を痛めてしまう可能性があるので伸ばしたままバケットを土に食い込ませ、後退させながら土を引っ掻いて出す作戦です。

こんな方法でも人間がスコップで行うより早い事早い事。ブームが使えるところまで引っ張り出してから軽トラに乗っけて運びました。

これだけの作業なのですが、行いにくかったので4時間位かかりました。

整地して根掘りは完成です。

コンクリートの仕上がり面は擁壁の基礎より高い位置になり、擁壁の基礎は隠れます。

住宅の基礎に付いている板が簡易的な丁張りです。下面から2cmのところがコンクリートの表面になります。奥に向かって傾斜をつけてあります。

砕石10cmを入れる

前日に建材屋さんに運んでもらった砕石を入れます。砕石は25-0です。40-0だと砕石が大きくなります。25-0の方が扱いやすいです。若干値段も安いです。

ちなみに、建材屋さんに3.0立方メートルをダンプで運んでもらって21,000円です。(消費財込み)1.5立方メートルあれば充分なのですが、他にも使いたかったので多めに注文しました。

 

家の前までダンプが入れないので駐車場に空けてもらいました。ここから一輪車に乗せて30m位坂を上がらないといけません。このクソ暑いのに何往復したことか。

こんな感じで砕石を敷き詰めて行きます。

ところでどうして砕石を敷くのでしょうか。

凍結で浮いたり割れたりするのを防ぐため

私の住んでいる場所は標高1,000mの場所にあり、真冬の寒い時期には気温マイナス15℃位まで冷え込みます。しっかり砕石を入れておかないと冬の間にコンクリートの下が凍ってしまい、コンクリートが浮き上がったり割れてしまうのです。

10cm位砕石を入れておけば浮き上がりや割れなどのトラブルを防ぐことが出来るのです。

また、土の上に直接コンクリートを流し込むと土と混じってしまってコンクリートの強度に問題が出ます。

全体を綺麗にならしてひと段落。

本来なら転圧機(てんあつき)「ランマーともいいます」をかけるのですが、持っていないので省略します。

型枠の水平を見ます。

水平器を置いて調整します。水平器の表示が正しいかどうかを見るために左右ひっくり返して置いてみます。

気泡の位置が同じ場所に来れば水平器は正しく表示されています。ダメだったらネジを調整してひっくり返しても同じ位置に来るように調整しましょう。

砕石の水平は長めの板に水平器を乗っけて置いてみます。

横方向には水平で、縦方向には水が流れるように傾斜をつけました。

あとはメッシュワイヤーを敷いてコンクリートが来るのを待つだけです。

ところが、いつもの生コン屋さんに電話をしたところ、小型のミキサー車が空かなくて休み中には配達してもらえないことが判明!今日も明日も目一杯入ってるそうです。明後日の朝一番なら良いですよ。との事だけど、休みはあと一日なのです。

大型車は空いているのですが、とてもここまで入って来れないのです。

私の次の休みで生コンが営業しているのは10日後!がーん。それまで作業は中断となりました。残念。

また10日後に追記します。

コンクリートの流し込み

9月4日(土)雨ですが、場所は屋根の下なのでコンクリートを入れます。

その前にワイヤーメッシュを敷き詰めます。以前は12mmの鉄筋を組んでいましたが、今は良い物がありますね。

本来なら結束線で結束すれば良いと思いますが、家に在庫がなかったのでやめました。まあいいや。

あと、コンクリートを流し込みながらチョイと持ち上げてやります。

そうこうしている間にコンクリートミキサーがやって来ました。山の中なので道に迷ったと運転手さん(笑)

これが納品書です。

コンクリート代金は27,450円(1.5立法メートル)

小型車指定割増料金  3,750円

消費税        3,120円

合計金額        34,320円

自分でダンプやトラックを持っていて、自分で運べばもっと安いです。

※軽トラは最低練量0.3立法メートルでも積載重量オーバーになるのでダメです。積んでもらえません。

さて、ミキサー車が来ると忙しくて忙しくて、流し込んでいる様子を写真に撮るのを忘れてしまいました。

いきなりコテで均しているところです。

ちなみにこのコテは木ゴテです。大雑把に平らに均すのに向いています。私の場合、この木ゴテで均し、コンクリートの表面がザラザラした状態で仕上げとします。

ちなみに金ゴテを使うとこんな感じに仕上がります。(見本のためにやってみました。)

表面がスベスベになります。

ちょっとコテの右側を浮かして仕上げて行きます。

金ゴテを使う時は木ゴテで綺麗に均した後、一息ついてもう少し水が引けてから仕上げると良いと思います。

ただ、この場所は滑りにくくしたいので木ゴテでザラザラに仕上げます。

一回目は全体を俯瞰する様に水平を見ながら大雑把に均します。歩くと足が沈んでしまいますので奥の方から均してきます。

二回目は少し水が引いた頃、若干デコボコしている場所が水たまりの様子でわかりますのでそれを均します。また、面木(三角形のプラ棒)を埋め込みます。

更に、四隅にシートをくくりつける事ができる様にフックを埋め込みました。

※ポイントとしてはフックの根元に水が溜まらない様に少し盛り上げておきます。水が溜まると錆びやすくなってしまうのです。

三回目は表面の水が引いて硬化が始まってきた頃行いました。何かキラキラしている感じになっています。

なるべくコテの跡を消す様に仕上げます。この頃には足で踏んでも深く沈む事はありません。奥の方から仕上げてきます。

木ゴテ三回目で仕上げた結果です。この場所は雨が吹き込むので手前が高くて向こうに行くに従って低くなっています。

また、擁壁や家の壁の方に水が流れない様に真ん中が若干低くなっています。

なんと、しばらくしてから雨が強くなってしまい、表面を雨が流れて来るではありませんか!

慌ててシートを追加して雨が吹き込むのを防ぎましたが、表面に流れた跡が付いてしまうでしょう。

でも目論見通り、吹き込んだ雨は真ん中に集まって流れて来る事がわかったので良しとしましょう。

若干のコテの跡や水の流れた跡は硬化してから完全に乾けば目立たなくなってしまいます。

更に、もう少し硬化して上を歩ける様になってからホウキでコスってザラザラにするのも良いです。この場所は冬には雪が吹き込んで凍ってしまいますのでツルツルスベスベに仕上げない方が良いのです。

あとは2〜3日してから型枠を外して段差を均せば完成です。また追記したいと思います。

型枠外し

翌日の午後になったら結構硬化していたので早速型枠を外しました。

24時間経過していますのでもう上を歩いても大丈夫です。重たい物はダメですけど。

面木を入れた部分はこんな感じの角になります。

必ず入れた方が良いでしょう。

あと、雨水の排水が調子悪かったので修理してから砕石を入れて仕上げです。

パイプが細かったので葉っぱなどが詰まってしまい、うまく流れなくなってしまったのです。今度は75のパイプを使いましたので流れが悪くなることは無いでしょう。

手前に砕石を入れて完成です。これでバイクいじりが行いやすくなりました。

かかった費用

さて、予算5万円で土間コンクリートを打ちたいと思って始めた作業の結果発表です。

・砕石 代 サイズ25-0で3.0立法メートル。 21,000円だけど、半分使ったので10,500円

・ワイヤーメッシュ7枚 最初5枚で追加で二枚買いました。558円×7枚=3,905円

・生コンクリート代 1.5立法メートル 34,320円

・面木60円×4本

合計金額48,965円

実際に購入した物はこれだけですが、木ゴテやトンボなどの道具が無ければ買うか作るしかありません。また、型枠になる板なども必要ですし、水平器も必要です。

今回は予定とおり材料費5万円以内で土間コンクリートを打つことができました。