2ストエンジン絶好調
最近ハマっているのが「2スト50ccのスクーター」でオフロードを走る事です。
こんなドロドロの中でも結構走っちゃうのです。
最近耐久レースにも参加するようになりましたが、夏場の高温時にはエンジンが熱ダレを起こしてしまいパワーダウンしてしまいます。
そのまま無理して走るとエンジンが焼き付いてしまいそうで怖いので、良いエンジンオイルを使っています。
Castrol-Power1-Racingという選択
そのエンジンオイルはカストロールパワー1レーシング。
スクーターに使うようになってから草刈機にも使うようになりました(笑)
最初に結論を言ってしまうと「すごく快調」です。
この2ストエンジンオイルは全合成油の「FDクラス」です。一般的な2ストエンジンオイルはFCクラスで全合成油ではありません。
過酷なレース環境で使用されるだけあって信頼の置けるオイルなのです。
それだけにAmazonで買っても一缶500ml入りで1,000円ちょっとします。ホンダ純正2ストエンジンオイルだったら1,000mlで1,000円なので倍の値段です。
「ヤマハの赤缶」「ワコーズの2ストオイル」「カストロールパワー1」一般的に購入できる良い2ストオイルといえばこの3缶でしょう。
草刈用混合燃料を50:1で作る
さて、スクーターや一般的な2ストバイクの場合は分離給油といって、ガソリンとエンジンオイルは別々のタンクに入れておいて、走りながら自動で混合させ、燃焼室に送るシステムになっています。
草刈機やチェーンソーの場合は混合給油といって、あらかじめガソリンとエンジンオイルを混ぜておくシステムです。
では、カストロールパワー1レーシングを使って50:1で1リットルの混合燃料を作ってみましょう。
混合容器にエンジンオイルを入れる
50:1で1リットルの混合燃料を作る場合エンジンオイルは20mlです。
こんな感じで混合容器のオイル側に20mlのオイルを入れます。2リットル作りたければ40ml入れましょう。混合容器には目印が付いていますのでわかりやすいですね。
ちなみに缶の縁に付いたカストロールの色をご覧ください。見事な金色ですね。4ストガソリンエンジン用のEDGEも同じように金色してます。
ホンダ純正だとブルーです。普通の値段の2ストオイルは大抵グリーンかブルーですね。
ガソリンと混ぜる(混合)
混合容器のガソリン側に1リットルのガソリンを入れます。
※ちなみにガソリンを買い出しに行くならガソリン専用携行缶が必要です。(写真の赤い缶)これを持っていかないと売ってくれません。
また、身分証明書を提示して住所氏名と使い道を用紙に記入する必要があります。
初めて買いに行く方はご注意ください。
別々になっているガソリンとオイルを混合容器を傾けて混ぜます。何度か傾けるとしっかり混ざります。
しっかり混ぜるとこんな感じでオイル側のオイルはガソリン側に移動しています。
これを草刈機の燃料タンクに給油します。まさに混合給油ですね。
ちなみにチップソーの刃を新品に交換してから作業に入りました。
草刈機のエンジンをかける手順
初めてエンジンをかける方のために一応手順を紹介します。慣れている方は飛ばしてください。
プライマリーポンプ
タンクに燃料を入れたらまず行うのがプライマリーポンプを指で何度か押して燃料をキャブレター(気化器)に送る作業です。
機種によって付いている場所は違いますが、半ドーム半透明のイボみたいなのがありますから何度か押して「シュコシュコ」やってください。
ドームの中が燃料で満たされればOKです。余分な燃料はタンクに戻りますから多めに押してください。
エンジンがかからない
※実は、近所に大都会から里帰りに来たおじさんが居て「草刈機のエンジンがかからないから直してくれ!」と言われて行ってみたのです。スターターを何度引いても全くかからないとの事。
私がプライマリーポンプを数回押してからスターターを引くと一発で始動出来ました(笑)おじさんはプライマリーポンプの存在を知らなかったのです。
私がやったら一発でエンジンが始動できたのでえらく感動していました。プライマリーポンプの事を教えてあげました。
チョークを引く
夏場だったらチョークを引かなくてもかかってしまうかもしれませんね。でも、寒い時は必要です。この機種はレバーを下げるとチョークが効いた状態になります。
※一時的に空気の量を減らして燃料を濃くしてエンジンがかかりやすくしているのがチョークです。
リコイルスターターを引く
チョークを引いた状態で2〜3回スターターを勢い良く引っ張ってみましょう。
この時、二回目位で初爆(ブルン)が来てかかりそうになるはずです。
そしたらチョークを元に戻します。(チョークの効力が無い状態にします。)
チョークを引いた状態のまま何度も何度もスターターを引っ張ると、濃い燃料が送り込まれ過ぎてしまって点火プラグがビショビショになてしまい、かえってエンジンがかかりにくくなってしまうのです。
チョークを引いた状態でスターターを引くのは3回までにして、もし初爆が来なかったとしても一旦チョークは戻してからスターターを引くようにした方が良いでしょう。
三回目で始動
今回は二回目で初爆が来たのでチョークを戻し、三回目のスターターで無事にエンジンが始動できました。
そのまましばらくエンジンが暖まるまでアイドリングを続け、充分暖まった頃アクセルを開けてみます。
ビューン!とチップソーが回転します。アクセルを開けてエンジンの回転がモタモタしないで付いてくるようになったら作業開始ですね。
乾いた排気音と軽い回転
アイドリングの時から若干排気音が違う感じがします。乾いた音です。
アクセルを開けるとスルッと回転が上がる感じがします。
バイクやスクーターの場合、タンクのオイルを抜いて新しいオイルに入れ替えたとしても、経路に若干古いオイルが残ってしまうためすぐに効果を感じる事はありません。
しばらく走って経路内の古いオイルが全部終わり、新しいオイル(カストロールパワー1 )が燃焼し始めた時に感じるのが排気音の変化なのです。
その点混合給油の草刈機やチェーンソーの場合はすぐに変化を感じる事ができるのです。(燃料タンクを空っぽにしてから給油しないと混ざっちゃうからダメですよ、)
草刈り作業開始
まずは道路際に生えてしまった竹を片付けます。
新しいチップソーという事もありますが、竹を切るのが軽快です。アクセル全開でエンジンぶん回す必要がありません。
斜面の草刈り
今日の難所なのですが、道路上の土手に草や木が生えてしまいましたので片付けます。
この斜面で踏ん張りながらやると、痛めた右膝に来るのですよ。なので左足が下になる様にしながら右足に負担をかけずに行いました。
中には木の枝もありまして、いつもだったら難儀するのですが、エンジンが軽く回るからか?そんなに気合を入れなくてもスパスパ切れてしまいました。
ちなみに右膝にはバンテリンの膝サポーターを使っています。
お次は土手の上の竹です。これがなかなか手強いのです。
汗だくになりながら行いました。
サッパリしました。
作業前にも途中でも後でもスポーツドリングで熱中症予防を。大事ですね。
カストロールパワー1レーシングまとめ
これだけ作業して一旦休憩したのですが、燃料タンクに半分以上燃料が残っています。
もしかして燃費がよくなった?
私は元々エンジンをブン回して使う方ではありませんが、カストロールパワー1を使う様になってから更にアクセル開度が少なくなったと感じています。
しっかりとした計測を行っている訳ではありませんが、作業が終わった後にまだ燃料が残ってるじゃん!って感じる事が多くなった気がするのです。
匂いは期待しないで下さい。
カストロールといえば昔サーキット場で嗅いだあの甘い香りを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。残念ながらこのパワー1レーシングでは感じる事ができません。期待しているとガッカリするかもです。
でも、普通の2ストエンジンオイルが燃えた匂いとチョット違う感じです。匂いも乾いています。白煙はほとんど出ません。ガソリンと一緒にオイルも綺麗に燃焼している感じです。マフラーがベタつくなんてありません。スクーターでもやっぱり同じ感じで快適です。
エンジン長持ち?
今日の全国の最高気温は岐阜県多治見で40.6℃!?昔で言えば「百葉箱の中で測って」の気温です。アスファルトの上は灼熱地獄ですね。
私が草刈りをしたのが14時位ですので一番暑い時間帯です。それでもエンジン快調で草刈りを終えることが出来ました。
さすが、過酷なレース環境で使われる2ストロークエンジンオイルです。草刈機には勿体無い位です。でも、使い続ければエンジン長持ちするでしょうし、私の様に10年近く使っているエンジンにも優しい気がするのです。
ちなみに私のスクーターは1994年頃に製造されたホンダAF27型スーパーディオです。カストロールパワー1でエンジン快調です。オフロード耐久レースでは若干熱ダレでパワーが落ちますが焼き付いてしまう様な事はありませんでした。
※間違っても某ホームセンターで売っている1,000ml入りで300円なんて超安価な2ストロークエンジンオイルは使わないことです。
カストロールパワー1レーシングは、私が最近ハマっている2ストエンジンオイルです。
500ml入りです。
通常はAZさんの2ストロークエンジンオイルを使っていれば大丈夫です。こちらもFD級です。
燃料の買い出しにはガソリン携行缶が必要です。
混合燃料を簡単に作れるミックスタンクはこちらです。
ちなみに膝が痛い時はこのサポーターがオススメです。
いろいろな機械の事をまとめたページはこちらです。