歯ごたえしっかり

きのこ大好きのみなさん。ヒラタケを栽培してみてはいかがでしょう。自分で栽培したヒラタケは格別な味わいがあります。

みんな難しいんじゃないかと思って行う人が少ないみたいです。でも、ヒラタケの栽培はそれほど難しいものではありません。基本的に原木しいたけ栽培と同じ方法で大丈夫です。

この機会にチャレンジしてみてはいかがでしょう。

原木ヒラタケの栽培手順

まずは原木を手に入れないといけませんがヒラタケ栽培に適しているのは材質の柔らかい木が良いとのことで、エノキ、ポプラ、クルミ、ヤナギ、ブナなどが良いとされています。

中でもヤナギが一番適しているとされています。

逆にクヌギ、ミズナラ、クリは向いていません。

今回、近所の耕作放棄地(畑)に生えてしまったヤナギを伐採することになったため利用することにしました。

伐採時期と玉切り

秋、紅葉が終わった頃から新芽の出ることまでに行います。今回は1月3日に伐採しました。片付けないといけないのである程度玉切りも行い二ヶ月位放置していました。(玉切りとは、長さ90cm程度に切ることです。)

3月になって運び出し、3月の中旬に植菌(駒打ち)しました。

※本来は雑菌が入りにくい様に伐採したらそのまま一ヶ月から二ヶ月放置して、植菌する寸前に玉切りして運びだす方が良いとされています。

まあ、私は細かいことは気にしないタイプです。

接種(植菌・駒打ち)

私の家では駒打ちと言っていますが、原木に種駒を打ち込む作業を行います。

必要な道具はご覧の通りです。

・電気ドリル

家庭用(DIY用)でも使えないことはありませんが、トルクの強いタイプを使った方が穴を開けやすいです。

・トンカチ

軽いもので大丈夫です。あんまり重たいものだと手が疲れてしまいます。

・種駒

今回は森産業さんのヒラタケの駒を植菌しました。

・原木

ヤナギの木を使用しました。

ドリルの刃ですが、しいたけ栽培用の刃(しいたけビット)と呼ばれる専用の刃です。

こいつは8.5mmのものです。これより細いと駒を打ちにくくてダメです。

森産業さんからは9.2mmの物が販売されています。9.2mmは駒を打ちやすいです。

穴あけ(千鳥植え)

ドリルを使って次々に穴を開けて行きますが、穴同士の間隔は15cmから20cm程度で行います。

直径12cm程度の原木だったら四列〜五列位開けます。太ければ六列開けています。

隣の列と交互になるように開けましょう。千鳥植えと言います。

打ち込み

種駒はこんな感じで箱の中に入っていますので一粒づつ取り出して原木の穴に指で差し込みます。

駒の先は差し込み易い様に、打ち込み易い様に細くなっています。

これをトンカチを使って打ち込めば良いのです。

表面が平らになる位まで打ち込めば大丈夫です。

仮伏せ

直射日光が当たらない場所に伏せておきます。

この場所は住宅の北側の日当たりが悪くてジメジメした場所です。

時々水をかけて乾燥を防ぎながら菌が活着するまで放置です。

乾燥してしまう様ならワラとかムシロをかけてあげると良いでしょう。

本伏せ

梅雨明けごろまで放置した後、本伏せになります。

今回は家の裏(北側の壁際)で栽培するので基本この場所で、このまま置いておきます。(地伏せ)

やはり直射日光がガンガン当たる様ではまずいですし乾燥するとダメなので、様子を見てムシロでもかけてやろうと思います。

収穫

細目の原木に通常の倍程度駒を打ち込むと、早ければその年の秋から収穫できるとの事です。通常は翌年の秋から収穫できる様になります。

気温が18 ℃〜5℃位までとの事ですから平地だったら10月頃、高冷地だったら9月下旬頃から収穫できます。

原木をワラやムシロで覆って2〜3日おきにたっぷりと水をかけてあげましょう。

ヒラタケ栽培まとめ

山を持っていれば山の中に伏せておけば良いです。山がなくても住宅の北側でも収穫できます。

それほどキッチリカッキリ厳密に管理しなくても大丈夫です。直射日光を避ける様にして、乾燥しない様に水をかけてあげれば収穫できるでしょう。

収穫が楽しみです。皆さんもチャレンジしてみてはいかがでしょう。

家庭菜園のことをまとめたページはこちら。

家庭菜園の話