備えあれば憂いなし
自宅待機中は安静にしているので余計に気がつくのが遅れてしまうのでしょう。
自分では気がつかないうちに肺炎が進行してしまって、肺から充分な酸素を体内に取り込めなくなってしまう事で容態が急変してしまう。という事案が起きてしまうのです。
そこで、準備しておきたいのが「パルスオキシメーター」pulse-oximeterという装置です。これは日本語的には「血中酸素飽和度測定器」といわれる機器で、病院や入所施設などでは良く使われているものです。
体温計や血圧計は一般家庭でも常備されているかと思いますが、パルスオキシメーターを持っている家庭は少ないのではないでしょうか。
パルスオキシメーターの使い方
普段、自分が勤務している施設でパルスオキシメーターを使っているのですが、操作は簡単で難しいという事はありません。
しかも、Amazonで2,000円程度で購入できる物なので一台持っていても損はないでしょう。
初めて見たり触ったりする方のために簡単に使い方を書いてみます。
単四乾電池をセット
まずは本体を裏にして電池蓋を開けます。
爪を引っ掛けてロックを外し、蓋を開けて下さい。
私のパルスオキシメターの電源は単四電池2本タイプです。(アルカリ乾電池を入れました。)
極性(プラスマイナス)を間違えない様にセットして蓋をすれば準備完了です。
電源を入れて指にはめる
次に電源ボタンを押すと液晶表示部が光ります。
パルスオキシメーターの後ろ側をつまんで開いて指を奥まで差し込んで下さい。通常は人差し指にはめて使いますが、他の指でも大丈夫です。
ちなみに、開いたときに赤い光が出ているのが確認できると思います。
指にはめたまましばらく待ちます。すると、SpO2-98と出ました。下の88は脈拍です。
SpO2(血中酸素飽和度)は通常95以上無いといけません。94以下になったら要注意。90を切ってしまうと息苦しさを感じるはずです。
運動をしてハアハア言っている時などは90を切りますし、実際息苦しいのでハアハアしてしまうのですが、安静にしている時に90を切ってもそれほどハアハアする事はありません。
ここが怖いところでもあります。
実際、入所されている高齢者の様子を見るとSpO2-88とかになっていても特に変わった様子が見られない事があるので怖いのです。
比較実験
今回購入したのは安価なパルスオキシメーターなのできちんと測定できるのか少し心配でした。そこで、私が現場で使用しているパルスオキシメーターと数値に違いが出るのか比較してみました。
結果はご覧のとおりで大丈夫。どちらの機器もSpO2-98% 脈拍76と表示されました。
耐久性についてはしばらく使ってみないとわかりませんが、一日中常用する様な物ではありませんし機器に負荷がかかる様な物でもありませんので大丈夫ではないかと思います。
パルスオキシメーターまとめ
今回私が購入したパルスオキシメーターは中国製の商品で、Amazonで2,000円位で購入できました。
・測定結果については現場で使っている物と比較したところ全く同じ表示が出ましたので大丈夫でした。
・計測結果の表示も数秒と案外早く表示されました。
・電源は単四電池(アルカリ)なのでどこでも購入できて便利です。ただし、その分ボディーは若干大きめになります。(機能に問題がないので良しとしましょう。)
ただ一点難があったのは商品到着までに半月(二週間)ほどかかる点です。
国内メーカーのパルスオキシメーターだと1万円程度の値段です。2,000円程度で購入できたのは良かったのですが、商品が到着するまで時間がかかったのは難点でした。
時間がかかっても待てる方は全然問題ないと思います。