手頃なサイズで快適作業
母屋のビニールハウスは大雪で潰れて修復したり、台風で破れたビニールをつぎはぎしながら何とか延命してきましたが、ついに新調することにしました。
今まで使っていたものはJAに勤めていた親父が作ったのなのでしっかりとしたものですが、バアさん一人でやるには大き過ぎるしメンテナンスも大変なので規模を縮小して作ります。
ビニールハウスの作り方手順
まずは古いビニールハウスを解体してしまいましょう。
まあ、ボロボロ。骨は大雪と台風で歪んでしまい、修正しながら使っていましたがビニールがとっくに限界を超えています。
開封の儀
今回はアマゾンで買ったビニールハウスを作ります。届いた箱を開いて内容物をチェックしましょう。
5坪タイプなので間口2.2mで奥行きが7.4mで高さが2mで手頃です。特に高さ2mというのは手を伸ばせば届く高さなので軽いメンテナンスなら脚立を使わなくても良いのです。
扉は前と後ろに二箇所ありますので使い勝手が良いですね。大風が吹く時は前後の扉を開けておくことで風が抜けてくれるので助かります。更に横のビニールを持ち上げておけば破れたり倒れたりする率は少ないと思われます。
アーチ部分の作成
まずは天井のアーチの部分を作成しておきましょう。5坪タイプは12本作ります。
ジョイントを使ってつなぐだけなので簡単です。
柱(パイプ)の打ち込み
付属している穴あけ用のポールを大ハンマーで打ち込んでから抜いて、代わりにビニールハウスの柱を差し込みます。Aという文字が印刷されていますので間違えにくいです。
約40cmほど地中に入れないといけませんので結構大変な作業です。(どこまで入れるかは目安になる印が付いています。)
まずは四隅を決めてから糸を貼って正しい長方形になっているか確認しないといけません。対角の長さを2箇所計ってみてほぼ同じなら良いのですが、長さが大きく違う場合はひし形になってしまっています。同じになる様に修正しましょう。
四隅が決まったら水糸を張り、柱がデコボコしない様に打ち込みましょう。
※パイプの頭を直接叩いてはいけません。パイプが変形するとジョイントが入らなくなってしまいます。どうしてもパイプを叩く時は木の板などを置いて叩くと良いでしょう。それでも思いっきり叩くと変形してしまいます。力は加減してください。
Aのパイプを全部差し込んだら頭を揃えておきましょう。
差し込む時にはどうしても頭がデコボコしてしまいますが根元さえ揃っていれば大丈夫。頭のデコボコは後で直します。
こちらから見てあちらまで一直線になっていれば良いです。この例だと二本目のパイプが少し内側に入っていますね。外側に曲げてあげれば良いでしょう。
※すでにジョイントを差し込んだ状態です。
アーチの取り付け
地面に差し込んだAのパイプ(柱)に先に作っておいたアーチを差し込みます。
隙間がなくなるまでしっかり差し込んでおきましょう。
すべてのアーチが接続されました。横から見て傾きがあれば調整しておきましょう。
天井を止める
アーチの一番高い部分に横棒を止めます。
付属のクランプを使って挟み込むだけで固定ができます。固定しながら横から見て、柱の傾きを修正しながら止めて行きます。
次に横と下にも横棒を止めて行きます。
この様に横棒を止める場所には楕円の印が付いていますのでわかりやすいです。
抜け防止の螺旋杭を入れる
付属の螺旋杭を地面にねじ込んで抜け防止を行います。
これを地面に差し込んでから一番下の横棒を入れ、ハウスが風で持ち上がらない様にします。
ここで強化をしました。
解体した古いビニールハウスに使われていた螺旋杭(強力タイプ)を再利用することにしました。こいつです。
これを地面にねじ込みます。
結構な力が必要です。
地面が固くて入らない時はスコップで穴を掘ってから埋めましょう。
埋めたらでびしょびしょドロドロにして抜けにくくします。
付属の螺旋フックでも大丈夫ですが、更にこれを入れておけば安心できますので別途購入しても良いと思います。
筋交いを入れる
セットには斜めに入れる筋交いのパーツは入っていません。今回は解体したビニールハウスがあったので流用して筋交いとしました。
斜めに入っているパイプが筋交いです。風が強い場所に設置する時は威力を発揮します。かなりしっかりします。
標準では付いていません。これも無くても大丈夫ですが、あれば安心できます。
ビニールを貼る
骨組みが出来上がったらいよいよビニール張りです。もう少しで完成ですね。
まずは横(腰)ビニールをぐるっと貼りましょう。
ところどころプラスチックの留め具で留めるだけなので簡単です。
余ったビニールは何となくたたんで止めておけば大丈夫です。
天井のビニールもかぶせて留めて行きます。天井のビニールにはセンターの目印が付いていますので位置合わせが簡単です。
※ビニール張りの時、風が強い日はダメですね。
紐でビニールを押さえる
いよいよ最後の工程に入ってきました。ビニールを上から押さえておく紐を取り付けます。
付属の黒い紐を一番下の横棒に縛ってから反対側に投げ、反対側の横棒に縛りつけて行きます。
ビニールがピーンとなります。
ビニールハウス完成の図
大きすぎず小さすぎず、家庭菜園で使いやすいサイズのビニールハウスが出来上がりました。
横のビニールは持ち上げてから紐で縛って開けています。温度調整や横風防止のために役立ちます。
家族総出で手伝ってもらって約8時間で完成しました。(解体も含めて)手際が良くやれば4時間(半日)あれば組み立てできると思います。
ビニールハウスのその後
バアさん喜んで使っています。トマトにナスにトウモロコシまで植えてあります。一人で食するには充分な量ですね。
横ビニールを少し開けて中の温度が上がり過ぎない様に調整している様です。
特にトマトの雨よけとして重宝する事でしょう。他の作物の成長にも貢献します。
実は、これの半分くらいのサイズで自分専用のビニールハウスを作ろうかと考え中です。
今回作ったのは5坪タイプですが、1坪タイプからあるので畑のサイズに合わせて作れます。しかも、簡易的な置き型ハウスと違ってしっかりと地中に埋め込むタイプです。サイズは小さくても本格的なビニールハウスです。
パイプのサイズも標準的な19mmなので、追加したいパーツは近くのホームセンターでもすぐに手に入ります。
今回作った5坪タイプはこちらです。
もっと手頃な3坪タイプはこちらです。
ようし、今度は自分専用のビニールハウスを作ろうと思います。
家庭菜園の事をまとめたページはこちらです。