自分で安価に取り替え
先日の台風19号の猛烈な雨の影響で、母屋の石油風呂釜(まき炊き兼用)のボイラー部分が浸水して故障してしまいました。
かなり古い物でしたし、そろそろ壊れるんじゃないかと思っていたところなので新しい物に交換することにしました。
今どき珍しい「まきと石油の兼用」タイプだったのですが、ネットで買っても軽く10万円を超えてしまうため、今回は石油だけのタイプにしました。53,000円位で買えました。
まきを使うと煙は出るし、煙突は汚れるし、灰の始末もしなくてはなりません。まきの準備も面倒なのでもうやめようということになりました。
長府の石油風呂釜
以前は大きめのホームセンターに行けば売っていたのですが、最近はもう見かけなくなりました。メーカーのホームページを見ても掲載されていないところを見ると、もう生産されていないかもしれません。在庫限りなのかな。

下の箱が釜本体で上の箱がボイラーです。
箱を開けてみました。
もう25年以上前、古い団地に住んでいる時買ったのが同じタイプでしたが、バーナーの部分がオレンジ色でした。
組み立て手順
箱の中身を確認したら組み立て開始です。
1・空焚き防止装置の取り付け
モンキーレンチを使って軽く締め付けて取り付けます。「この面が上」という札がついていますので上下間違えない様にしましょう。
2・空焚き防止装置の配線
説明書には極性はないと書いてありますので赤いコードを端子に差し込んでゴムの蓋をかぶせればOKです。
3・バーナーの取り付け
まず、丸い輪っこ状のパッキンがありますので取り付けます。白いやつです。
次に釜の横に開いている穴に差し込みます。
付属のフック2本で引っ張って固定します。最初緩めておいて引っ掛けたら閉めて引っ張る様にします。
バーナーを入れる穴は三箇所あります。設置する場所によってはバーナーが邪魔になるので付け替えます。丸い蓋になっている部分を外して付け替えれば良いです。
4・空焚き防止装置の配線
バーナーのケースの下側に配線を通す穴があるのでそこから線を通し、基盤に接続します。
5・温度センサーの配線
白いカバーから伸びている配線が温度センサーの配線です。
やはりバーナーのケースの下から通して基盤に接続します。
とりあえず、これで事前準備は完了です。
6・設置場所に仮置き
これが浸水して壊れた風呂釜です。まずはこいつを撤去です。
撤去すると風呂桶から二本パイプが伸びています。
上が風呂釜で湧いたお湯が浴槽に入っていくパイプ。
下が浴槽の水が風呂釜に流れ込むパイプです。
新しい釜を置いてみます。
高さ調節のためコンクリートブロックを台にしました。
若干浴槽側が高くなる様にすると流れがよくなります。
7・配管接続
位置と高さが決まったら配管を接続します。
付属の透明のパイプをカッターで半分に切って風呂釜と浴槽を接続します。付属のバンドを締め付けて抜け防止をしましょう。
8・石油の配管
付属の金属の管を使ってタンクとボイラーを接続します。
巻いてあるので徐々に伸ばしてタンクとボイラーを繋げばOKです。
9・エアー抜き
タンクのバルブを開いて石油を送りますが、ボイラー側のネジを緩めてあげると空気が抜けて石油がポタポタこぼれます。そしたらもう一度締め付けておけばエアー抜き完了です。
10・リモコンの取り付け
今回は浴室内に取り付けるために、まずは浴室の壁に土台を取り付けました。
元々の風呂釜のリモコンが付いていたので穴は開いていました。
浴槽内に取り付けできなければ脱衣場の柱でも良いですし、風呂釜の近くの柱に取り付けても良いと思います。
裏側にスポンジゴムのパッキンを差し込みます。
次に、シリコンコーキングで防水しました。浴室内に取り付けなければやらなくても良いと思います。
リモコンのネジ4箇所を外すと台座とリモコンが分離できますので台座の部分を土台に取り付けます。
再び台座とリモコンを合体させて外した4本のネジを締め込んで、ネジの頭に蓋をはめておきましょう。
リモコンの配線を基盤に取り付けて完成です。
バーナーケースの下の穴から通して基盤の右上の空いている場所に差し込みます。
※ちなみに赤いボッチが見えますが「リセットボタン」です。石油切れでボイラーが停止した時は給油してからこのリセットボタンを押せば再び動き始めます。
11・煙突の取り付け
今まで使っていた煙突は内部がススで汚れていたため新しい物に交換しました。
106mmの煙突が適合します。
・1mのストレートが3本
・L字が2個
・トップが1個
・固定用金具が1個
別途購入して6,000円ほどかかりました。
12・設置完了
さて、電源を繋いでタイマーを回して試運転開始です。
ゴーッと音がしてバーナーに火がつき、無事にお風呂を沸かし始めましが、すぐに止まってしまいました。???
リセットボタンを押して再起動しても同じ。
13・トラブル発生
なんと、燃料タンクの蓋が甘くて雨が侵入した様子です。蓋が斜めになっていました。横殴りの雨でかなりの量が入ってしまったみたいです。
ボイラー側の燃料配管を外して出てくる燃料を良く見たら、出てきたのが水だったのです(笑)
仕方ないから燃料タンクの中身を全部捨てて新しい灯油を入れて、燃料の配管内も新しい灯油で満たしてから再接続。
動き出しては止まりリセットボタン。動き出しては止まりリセットボタン。を3回ほど繰り返したところで無事にバーナーが点火しました。
ゴーッと今度は燃焼が継続しています。
無事に完了です。
14・適温までのおよその時間
母屋の風呂桶は少し小ぶりで200リットル位です。リモコンのタイマー25分から30分位で適温になりました。
※気温や標高など諸条件で変わると思いますので参考程度に。
・風呂釜53,000円位
・ステンレス煙突6,000円位
合計で59,000円位の出費になりましたが、DIYで自分で行ったのでこの金額で済みました。
煙突の取り付けまで含めて作業時間はおよそ3時間でした。
アマゾンと楽天ではコロナの同タイプになります。現在このタイプの長府石油風呂釜を扱っているのはYahooショッピングだけです。
50ヘルツの地域では50ヘルツ専用の機器を使ってください。故障や発火の原因になりますので注意しましょう。
60ヘルツの地域では50ヘルツの機器も使えます。
自分の住んでいる地域の周波数を知りたい方は各電力会社のホームページでご確認ください。
DIYのことをまとめたページへ。