チャフの飛び散り防止と衛生面
コーヒーを自家焙煎する時の悩みの種が薄皮(チャフ)の飛び散りですね。
私が使っている焙煎機にはチャフコレクターと言って、焙煎中に出るチャフを集めてくれる機能があります。
それでも取り出す時にこぼれたり舞ったりして周囲は汚れてしまいます。
生豆を洗ってみよう
特にフライパンで焙煎していた時にはひどいものでした。
どうにかならないかと思っていたら、生豆を洗って焙煎するやり方があることを知りました。
これは生豆の衛生面を心配しての処理という感じで紹介されていたのですが、洗ってみたら薄皮が少し取れるではありませんか。
でも、全部の薄皮を取るには至りません。
もっと綺麗に取る方法は無いものか。考えた末行ったのが次の方法です。
チャフをほぼ完全に取り除く方法
蓋のできる容器を用意して半分くらいまで生豆を入れます。
500gの生豆を入れてからヒタヒタになるくらいの水を入れて1分ほど置きます。
次に容器を持って上下左右に振ってシャッフルします。100数えます。
とにかくシャカシャカ振りたくります。
蓋を開けてみるとこんな感じ。
結構茶色い水になっています。気になる方はこれが嫌みたいです。
水を捨ててからもう一度振りたくります。
生豆の表面が湿っている程度で大丈夫です。水を少なくした方が生豆同士がぶつかりあってチャフがはがれやすくなるのです。
この状態で再び上下左右にシャカシャカと振りたくります。
振りたくる強さにもよりますが100回〜150回ほど振りました。
鍋にあけて水道水で流します。はがれたチャフがいっぱいです。
綺麗になった生豆をご覧ください。
ほとんどのチャフが流れて水も綺麗な透明です。
これをザルに出して一晩乾燥させます。または日中天日干しでも良いです。
充分に乾燥したらハンドピックで欠点豆を取り除きます。
実は水洗いをしてチャフが取れると虫食いやカビや変形豆が良くわかるようになります。洗わずハンドピックした時よりもとてもわかりやすいです。変な豆まで飲むのは嫌ですからね。気になる方は洗って処理した方が気持ちいいでしょう。
あとは普通に焙煎して2ハゼが連続する位で煎り止めしたものがこちらです。
かすかにコーヒー油が見える位が最近の私のドンピシャです。
普通の焙煎と比較結果
水洗いしないでここまで焙煎した豆と水洗いしてここまで焙煎した豆を飲み比べてみます。
✔︎ まず雑味がなくてアッサリしています。飲みやすい感じです。
✔︎ 甘みは少なくなってしまっています。深い味わいが薄くなったというか。
✔︎ 香りも若干落ちていると思われますが、比較して微かに感じるレベルなので問題無いと思います。
甘みや深みについてはg数を増やして淹れればある程度は味が濃くなるのでカバーできそうです。
コーヒー生豆水洗いまとめ
何よりチャフがほとんど出ない上にしっかり豆を洗ってから焙煎するので衛生面で気になる方は気分が良いと思います。最初に出る茶色い水が気になりますね。あと、欠点豆が一目でわかりますしね。
で、私はというと普段は洗わずハンドピックだけして焙煎しています。
衛生面については高熱で焼いてしまうのであまり気にしていません。
今回の記事は、こういうやり方もあるのだ!ということで。
今回使ったコーヒー生豆はこちらです。
コーヒーのことをいろいろまとめたページへ。