家にある物でやってみる
美味しいコーヒーを飲みたいという気持ちが強くなってくると、自分で豆を焙煎したくなるものです。
スーパーで売っている粉で物足りなくなり、ネットで専門店から焙煎済みの豆を送ってもらって自分で挽いてみたり。
それでも満足できなくなってくると次は自分で焙煎して自分で挽いて、自分好みの味を作って飲みたいという気持ちが強くなります。
安価にフライパン焙煎の手順
そうは言っても最初からバッチリ道具を揃えてスタートというわけにはいきません。
家にある物でやってみようとなるわけです。
私の場合は卵焼きを作るフライパンで行いましたが、よく洗ってからやらないと何となく卵焼きの香りがします(笑)
今回は自分がやっていた方法を再現してみましょう。
チャフの飛び散り防止
フライパンの焙煎ではチャフ(コーヒーの薄皮)が飛び散って周囲を汚します。結構大量に出る上に軽いのでよく飛びます。
ガス台の上や周りがチャフだらけになってしまい掃除が大変です。これだけで自家焙煎が嫌になってしまうかもしれません。
最初は我慢して掃除していましたがある日、コーヒー生豆を洗ってから行ったところチャフの飛び散りから解放されました。
蓋のできる容器に生豆を入れて、水を入れてひたすら振るだけです。水は入れすぎずヒタヒタになる程度が良いす。
とにかく振って振って振って水で洗い流してを繰り返し、薄皮が出なくなるまで行います。あとは一晩ザルで乾かしてから焙煎すればオッケーです。天気が良ければ天日で乾かしてもオッケーです。
生豆50gでやってみる
洗って薄皮を取り除いた生豆を50g計量します。
卵焼きのフライパンだとこの位の量で丁度良いです。フライパンにあけた時に平になる位です。
中火でトロトロ
コンロの火を中火にしてフライパンを手に持って焼き始めます。
前後左右に振りながら、最初は水分を飛ばす様に、熱を加えすぎない様に、コンロから少し浮かして振ります。
10分位炒るとこんな感じの色になってきます。
ここからはコンロに近付けて少し強く煎りました。相変わらずフライパンは振り続けたままです。
このままあと10分焼き続けるとこんな感じになります。
結構焼きムラができてしまいましたが、フライパンでやるとこんなもんでしょう。
ご覧の通りチャフはほとんどありません。
コンロの周りに飛んだチャフもほんの少しです。
生豆を洗って焙煎する方法で行った場合、割とあっさりした雑味のない味になります。甘味も少なくなる気がします。
好みの分かれるところですが、何よりチャフの飛び散りが無くなるのが良いです。ぜひ一回お試しください。
ちなみに焼き上がりの重さは39gでした。煎ると20%位は重量が減ってしまいます。
焼き上がりで100g欲しかったら140g〜150g煎るようにしましょう。
手動ミルで挽く
焼き上がって熱が取れたらコーヒーミルを使って挽きましょう。
これだけは他の物で代用出来ませんので購入しましょう。
24時間置いて飲む
煎りたて挽きたてが美味しいわけではありません。豆の種類や煎り方によっても変わってきますが、24時間以上置いてある程度ガスが抜けてから飲まないと美味くありません。
こんな感じで袋に入れて常温で24時間置いてから飲みます。残ったコーヒー粉は冷凍庫で保存して劣化を遅らせます。
豆はブラジルサントス
今回焙煎した豆はブラジルサントスです。比較的安価な豆ですが煎ると美味しいコーヒーが出来上がります。
最初はいろいろな豆をサンプル的に購入して焼いていましたが、ある時安価なブラジルサントスを買ってみたら結構美味しかったのです。
安価なブラジルサントスで腕を上げてから、高価なスペシャルティーコーヒーを煎ってみるのも良いのではないでしょうか。
飲んでみる
焙煎が終わり充分熱が取れてから挽き、24時間以上経過しましたので飲んでみました。
1杯150ccで10gの豆を使いました。
雑味が無くスッキリとした味わいです。洗わず焙煎した豆と比べるとあっさりしています。若干酸味を感じますが甘みは減ったかな?という感じです。香りは良いです。
ガツンと飲みたければ1杯あたり15g使って濃い目にして飲めば良いと思います。
フライパンで自家焙煎まとめ
自分で焙煎してみたくなったらまずは家にあるフライパンでやってみることをオススメします。
✔︎ その際、チャフが飛び散って嫌だったら次回は生豆を洗ってからやってみてください。
✔︎ フライパンは家にあるもので代用できますが、豆を入れすぎないようにしましょう。
あまり大きなフライパンでやると手が疲れてダメです。卵焼き用のフライパンが良いです。
✔︎ ひたすらフライパンを振り続けて約20分で煎りあがり。
換気扇を強めに回して行いましょう。
✔︎ あっさりスッキリとした味になりました。
フライパンで行って美味しく自家焙煎できます。ただ、手が疲れますし大量に焙煎するのには不向きです。
今回は以前やっていたフライパン焙煎を再現してみましたが、これから行ってみたい方は生豆とコーヒーミルは必要ですね。
最初はブラジルサントスで練習するのが良いと思います。
コーヒーミルはハリオがオススメです。手動ですが均一に挽くことが出来ます。
専用のフライパンが気になる方はこちらをチェックしてみてはいかがでしょう。コーヒー用でチャフ飛び散り防止の網が付いているタイプです。
コーヒーのことをまとめたページはこちらから。