実用性重視の色と明るさと耐久性

奥さんの乗っているタントエクゼのヘッドライトはH4ハロゲンバルブです。久しぶりに夜乗ったら、何だこの暗さは?何だこの赤い色合いは?

買った時のまま8年が経過しているためか、少し光量が落ちているのかもしれません。でも8年交換無しで切れていないのはさすがですが。

交換にあたっては最近流行りのLEDタイプも候補に上がりましたが、元々ハロゲンタイプのヘッドライトにはハロゲンが一番安心できます。

ハロゲン用のヘッドライトにLEDタイプを付けると、カットラインがズレてしまったり綺麗に出ない事があるとの事。やたら青白い色で眩しい対向車に遭遇した事ありませんか?あれってLEDに交換したけど光軸合わせがうまく出来ていないのではないでしょうか。

さらに、耐久性についても不安があります。

その点、信頼と実績のKoito製作所のハロゲンバルブなら安心できるのです。

Koito製3700kを選ぶ

KOITO(こいと)と言うのは「株式会社小糸製作所」(こいとせいさくじょ)という自動車用照明部品メーカーの事です。信頼できる日本のメーカーで、純正部品の提供元です。

タントエグゼのH4バルブを取り外してみたところ、やはりKoito製でした。純正品で色温度は3200k(ケルビン)の物が装着されていました。

今まで何台もヘッドライトのバルブを交換した事がありますが、Koito製作所のバルブに交換した後切れてしまったという事はありません。

今回選んだバルブの色は、純正品の3200kより少しだけ白い方向に寄っている3700kです。

重要事項

パッケージには「価値ある白さ」とか「V-WHITE」などと仰々しく書いてありますが、青白い光を期待してはいけません。トップの比較写真の通り赤い光では無くなりますが、青白い光ではありません。こういう物です。

これが自然な色合いですし、実際に夜間見やすくて対向車にも迷惑ならないし、運転している自分の目が疲れない色なのです。

H4バルブの交換方法

それでは交換方法を紹介しましょう。H4バルブの交換は比較的簡単です。片側5分もかからず行える作業ですのでぜひ自分で行ってみてください。

電源カプラー外し

まずはボンネットを開けてヘッドライトの後ろを見てください。

こんな感じで配線がつながっていますので、上下左右に動かしながらゆっくり引き抜きます。


防水カバー外し

次に、黒いゴム製の防水カバーを取り外します。これも上下左右を少しずつ引っ張って後ろにズラせばご覧の通りカパッと外れます。

留め金外し

ゴムカバーが外れるとH4バルブのお尻が見えます。針金の様な物で押し付けて止めてあるだけなので、出っ張っている針金を押し込んで上にズラせば簡単に外れます。

H4バルブ外し

針金の留め具が外れるとH4バルブを外す事が出来る様になります。バルブの後ろを持って引っ張り出すだけです。

3200kと3700kの比較

外した純正3200kと新しく買った3700kのH4バルブを比較してみました。手に持っているのが外した純正品で青いのが新しい物です。

この少しの青味が良い色加減を出してくれます。

もっと青くて色温度が高く、白い光を発するバルブもあるのですが、青味が濃くなるという事はそれだけ光のロスが多くなるので暗くなるはずです。その暗さを補うためにもっと明るく光らせないといけません。すると耐久性が落ちて寿命が短くなってしまうのです。

この位の青味なら耐久性を保てたまま明るさも確保出来るラインらしいです。

また、昼間点灯してない時にライトの中が青く見えないので嫌味がなく自然です。

H4バルブを装着

新しいバルブを慎重に箱から出してヘッドライトユニットにセットします。

装着時の注意事項

✔︎ H4バルブのガラスの部分を手で触ったり持ったりしてはいけません。早い段階で点灯しなくなってしまう主な原因はこれです。手の油が付かない様に注意しないといけません。

もしも持ってしまったらティッシュペーパーでしっかりと拭き取ってから装着しましょう。

✔︎ バルブのはまる位置があります。三方向に飛び出しが出ていますが、これがピタッと入る位置があります。

留め金を止める

バルブがスポっとはまったら針金の留め具を押し込んで固定します。

留め具が止まったらバルブが確実に固定されていて動かないか確認しましょう。

防水カバーをはめる

黒いゴム製の防水カバーをしっかり奥まではめてください。

電源カプラーをはめる

最後に電源カプラーを奥までしっかり押し込んで作業完了となります。

左右やって10分位で出来る作業です。

ライトの中を覗いてみても自然な感じで付いています。もっと青いバルブを付けるとレフレクターが青く反射して違和感がありますが、これなら自然です。

交換前後の光り方の違いです。

撮影したカメラ(EOS)の色温度は5000kに固定して撮影しています。

赤みが抜けています。ただし、青白い光ではありません。

明るさについては交換後の方が明るいのがわかります。

こちらは夜間の山道の写真です。

色温度、絞り値、シャッタースピードは固定して撮影しています。

写真で見る限りかなり赤みは消えています。ガードレールの色の違いをご覧ください。

明るさについては写真ではわかりにくくなってしまいましたが奥の方をご覧ください。

この山道はゆるく左に曲がった後、急に左に90度位曲がります。街灯など一切無い山の中、少しでも明るく見やすくなる事はありがたい事です。

また、雪が降る地方ではLEDの青白い光よりも見やすいという利点があります。

さらに、ハロゲンバルブはある程度熱を出すので雪や氷が解けるのです。

実用性と耐久性と見やすさを求めるなら、ハロゲン仕様のライトには純正より少しだけ白に寄ったハロゲンバルブがオススメです。

交換後、明るくなったし見やすくなったと大好評でした。

ちなみに、もうちょっと白っぽい光にしたいと言う方はこちらの4500kタイプが良いと思います。

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