酸味と苦味と香り
前回自家焙煎したブラジルサントスの浅煎り・中深煎り・深煎りを飲み比べてみました。
丸二日常温に置いて、味も落ち着いた頃です。
飲み比べ条件の統一
三種類の焼き加減のブラジルサントスを飲み比べるため、条件を統一して淹れてみます。
✔︎ 粉の量は10g
✔︎ お湯の温度は90℃
✔︎ 抽出量は150cc
色合いがわかりやすい様にHARIO(ハリオ)のガラスカップ「ステレートマグ」を使用しました。
コーヒー粉の計量
キッチンスケールにハリオのV60-01ドリッパーを置いて0セットします。
次にコーヒーの粉を10gきっかり計ります。
このキッチンスケールは、0.1g単位で計量できるタイプです。
カップの0セット
ハリオのストレートマグを乗っけて0セットします。
ここに先ほどコーヒーの粉を10g計ったV60ドリッパーを乗っけます。
お湯の温度は90℃で統一
一旦沸騰させたお湯が90℃になるまで待ちます。
ちなみにお湯の温度が高ければ苦味を強く感じるようになりますし、お湯の温度が低いと酸味を強く感じるようになります。
私の場合、実験する時は90℃に決めて行っています。
蒸らし時間30秒
中深煎りのブラジルサントスで見てください。
コーヒー粉の中心にお湯を注ぎます。全体が湿ってカップに少しお湯が落ちるくらいまで注いだら一旦止めて30秒間待ちます。
蒸らし時間が長くなるほど苦味を強く感じるようになります。短いと酸味を強く感じるようになります。今回は標準的な30秒蒸らしで行います。
新鮮な豆の証拠コーヒードーム
焙煎して挽いてからちょうど2日目のコーヒーなので新鮮です。新鮮なコーヒーは蒸らしている時に膨らんでコーヒードームが出来上がります。
スーパーで買ってきた粉だといつ挽いたものかわかりませんし、大抵はドームになりません。
※新鮮な豆でもドームにならない場合もあります。
例えば今回のブラジルサントスでも、浅煎りにしたものはきれいなドームはできませんでした。
まあ、普通は中から中深煎りにしますから大抵の場合、新鮮な豆はドームができるものと思います。
本格抽出開始
さて、蒸らし時間が30秒になったら再びお湯を注ぎ始めます。
コーヒードームの中心に、500円玉位の円を描くように時計回りにクルクル回しながら注ぎます。
時々V60ドリッパーを持ち上げて抽出量を確認します。
抽出停止150g
3gオーバーの153gで抽出終了。
ドリッパーの中にお湯が残っていても外して終了してしまいます。欲張ってお湯がなくなるまで抽出すると雑味が入ってしまうので止めておきましょう。
この方法で三種類の焙煎度合のブラジルサントスを抽出しました。
飲み比べ開始
コーヒーが冷めてしまうので、一回ごと試飲してノートに記入しておきました。
あくまでも個人の感想なので参考程度にご覧ください。
✔︎ ブラジルサントス浅煎り
ご覧の通りの色です。見るからに酸味の効いたコーヒーって感じです。
酸味5 ★★★★★ (思ったとおり)
苦味1 ★ (ほぼ0です)
甘み2 ★★ (微かに感じる)
香り3 ★★★ (以外と良い香り)
この焙煎具合は奥さんが大好きなのです。これを飲むと美味しい!と言って喜ぶのです。他の家族はダメです。
✔︎ ブラジルサントス中深煎り
これは私が好きな煎り具合です。
酸味2 ★★ (だいぶ引っ込みました)
苦味3 ★★★ (程よい苦味になりました)
甘味3 ★★★ (奥の方に美味しさを感じます)
香り4 ★★★★ (香ばしいコーヒーらしい香りと甘い香りも)
飲んでいる時も飲んだ後も、口の奥の方に感じる後味がすごく良いです。いつまでも美味しい味が口の中に残るのです。
✔︎ ブラジルサントス深煎り
だいぶ濃い色になりました。ガラスのカップですが、それでも結構黒く見えます。
酸味1 ★ (ほぼ感じません)
苦味5 ★★★★★ (強烈です)
甘味2 ★ (苦味に隠れてほとんどわかりません)
香り2 ★★ (香ばしさが強すぎて)
口に入れるととにかく苦いです。ここまで煎るとアイスコーヒーとか水出しコーヒー向けでしょうか。
ブラジルサントス自家焙煎まとめ
ブレンドコーヒーのベースとなるブラジルサントスなので、可もなく不可もなくというイメージが強かったのですがどうしてどうして。
ちゃんとハンドピックして欠点豆を取り除いてから中から中深煎りにして新鮮なうちに飲めば結構美味しい豆です。
先日、コーヒー屋さんに行ってブレンドコーヒーを420円で飲みました。
しかも、小さいカップに150cc位で420円。
自家焙煎したブラジルサントスの方が美味しかったという結果です。
やっぱり自分で焙煎して自分で挽いて飲むのが一番美味しいですね。
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