三種類の焙煎実験結果
コーヒーの好みって十人十色ですね。
私は酸味もあり苦味もある中間的な味が好きなのですが、奥さんはフルーティーな酸味の効いた味が好き。友人のみんなは苦味が強めが好き。職場のみんなはバラバラ。
さすがに職場でみんなが飲むコーヒーは中間的な味で妥協してもらっていますが、奥さん用にはフルーティーな味を。友人用にはそれぞれ好みの味に仕上げています。
それぞれの好みに対応するため、三種類の焙煎方法を行って違う味を引き出し、それをブレンドして好みに合わせる作業を行っています。
焙煎実験の手順
今回使ったのはブラジルサントスNo2です。ブレンドコーヒーのベースとして使用される事が多い豆で、よく癖がなくて他の豆の味を引き立たせるとか言われています。でも、このサントスは煎り方や混ぜ方次第でとっても美味しい味を引き出せる事がわかりました。
ハンドピック
まずはブラジルサントス200gを計量します。
アルミバットに移してハンドピックにより欠点豆を取り除きます。
私は割り箸を使って取り除いています。目は老眼なのでハズキルーペの1.6倍をかけてやっています(笑)
取り除いた欠点豆はこんな感じです。全体の量からすると大した数ではありませんが、よく見てください。これは取り除くべきでしょう。
✔︎ 虫食い?穴が開いて、奥が緑になっています。青カビ?いくら高温で焼いたとしてもカビた豆は飲みたくありません。
✔︎ 変形している豆。焼いている最中に壊れてしまい、焼きムラになってしまいます。
✔︎ 割れている豆。こちらも焼きムラの原因になってしまうのでなるべく取り除きます。
✔︎ 黒ずんだ豆。なんで黒いのかわかりませんが、黒カビだとするとやっぱり飲みたくありません。
この欠点豆を残した状態で焙煎して挽いた豆と、取り除いてから焙煎して挽いた豆を飲み比べたところ、明らかに雑味がなくなって飲みやすく、美味しいコーヒーになりました。
自家焙煎開始
残った豆を三等分しました。一皿64gで三等分です。
この豆を焙煎機の釜にジャラジャラっと入れてセットします。
※焙煎機はあらかじめ予熱をかけてあります。
この焙煎機の詳しい使い方はこちらの記事をご覧ください。
✔︎ 浅煎りは焙煎開始から10分間でこの状態になりました。1ハゼの盛りといったところです。表面の薄皮が全部取れた段階です。
64gの生豆が54gまで減りました。
✔︎ 中深煎りは12分位でこの焼き加減です。2ハゼが始まるかどうか?表面から脂が出る寸前位に焼いています。私の好きな焼き加減です。64gが53gに減っていました。浅煎りとの差はそんなに大きくありませんでした。
✔︎ 深煎りはこんな感じです。およそ14分位で2ハゼが終わって表面が脂でピカピカになるまで煎りました。64gkら50gまで重量が減っていました。
三種類を並べてみました。色と表面のテカリ具合をご覧ください。
深煎り豆は重量の減り方が一番大きいですが、若干他のものより豆が大きくなって量が増えているようです。
コーヒーミルで挽く
焙煎が終わったコーヒー豆は熱が取れるのを待ってから「みるっこ」で挽きました。ダイヤルは6に合わせています。
引き上がった豆の感じはこんな様子です。
うわ〜!香ばしい香りとともに甘い香りが漂います。
深煎りの場合は鋭く強烈な焦げ臭さが香ります。これは苦味好きの方にはたまらない香りでしょう。
焙煎豆のガス抜き
豆のまま保存する場合は1週間程度、挽いた場合は1日以上常温に置いてガス抜きを行います。袋に入れても密閉せず、ガスが抜けるのを待ちます。密閉しておくと袋がパンパンに膨らんでしまいます。
このガスの正体は炭酸ガスとの事。ある程度抜けると味が落ち着いて美味しくなるのです。
逆に、焙煎したてで挽きたての豆を淹れても美味しくないのです。
最初、この事を知らなかったので、自分で焙煎したコーヒーの不味さにがっかりしたものです。ところが、2〜3日経ってから飲んだところ全く別の味に変わっていて、美味しくなっていたのです。
というわけで、袋に日付と時間を書いて2日間放置してから味見をします。後日追記します。
今回使ったコーヒー生豆はこちらです。
比較的安いコーヒー豆ですが、結構良い味と香りが出ます。
老眼が入った方にはこちらが必需品です。
臭いコマーシャルはさておき、細かいところがよく見える様になります。必需品です。
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