バイクリハビリへの道
今回は購入を決める前に悩んだり考えたりした事や、購入を決めた後に悩んだり考えた事をまとめてみました。
中年になってバイク生活の復活を夢見ている方々に共感していただけると幸いです。
バイクが夢に出てきた事
バイクを降りて、車もセリカからディーゼルのエスティマになった時の複雑な気持ちについては以前の投稿で書きましたが、その後も年に何回かバイクがらみの夢を見る様になりました。
夜寝ている時にです。
最近記憶にある夢の内容はというと、中古バイクを探し回っている自分の夢。
以前自分が乗っていたのと同じ車種や、良いと思う車種、欲しい車種が全然見つからないという夢。バイク置き場の中から探せど探せど出てこない。あってもひどく壊れていたりして話にならないと言う内容。
結局買わずに帰ってくるというもの。この手の夢を何度と見ました。
朝になると夢の内容を覚えていて、自分はバイクに乗りたいと思っているのだけど、まだその時期が来ていないって事か。と思って諦めていました。
奥さんの反対を乗り越える
ようやく子供達全員が卒業して一段落。そろそろバイク復活しても良いかな?と思いますが、なかなか奥さんには言いだせませんでした。大反対されるのわかっているから。
それでもこれを乗り越えないとバイク復活への道は閉ざされたまま。
説得の方法を幾つか考えました。
その1・何も言わず、いきなり乗って帰る。
激怒されるのは火を見るよりも明らかです。そんな恐ろしい事はできません。
その2・50ccのスクーターあたりから始める。
ちょうど息子が乗っていたスクーターが置いてあります。これに乗り始めて徐々にバイク免疫をつける。
その3・バイクいいなあの気持ちを時間をかけて理解してもらう。
2ヶ月から3ヶ月かけ、話題の中にバイクの話を入れながら徐々に慣れてもらう。最初は街で見かけたバイクの事を話したり、昔乗っていたバイクの事を話したり。いいなあ。って感じで。
一緒にお買い物に出かけた時などにちょっとバイク屋さんに寄ってみる。当然バイクなんてダメだよ!と言われる。
それでも時間をかけてだんだんにバイクが欲しいんだな?って理解してもらう。
機嫌の良い時を見計らって切り出す(笑)
私の場合、その3の手順で徐々に徐々に行きました。おかげで夫婦喧嘩をせずにすみました。
怪我の心配
奥さんに理解をもらうのと同時に、自分自身の中でも葛藤がありました。もう若い頃の様に体が反応しないだろう。それだけ転倒や事故に対する危険度は上がっていると思います。
バイク乗りの特徴として、路面の変化にとても敏感というのがあります。
例えばコーナーに砂が浮いているのに気がつかなかったら即アウト。以前は目も良かったし感も良かったから瞬時に気がつき、考えるまでもなく体が反応して転倒を回避できていました。
今は目も悪くなっているし体の反応も落ちています。脚力も腕力も落ちています。当然以前の様な走りは出来ないしやってはいけない。
この事を肝に銘じて乗るしかありません。
リハビリ開始
年を重ねれば視力が落ちたり反応が悪くなる事は否めません。しかし、対処できるところは頑張ってみようと思います。
✔︎脚力の向上のためスクワットと走り込みを行う。
✔︎腕力の向上のため腕立て伏せを行う。
✔︎たるんだお腹を引き締めるために腹筋を行う。
腹筋だって昔は連続で200回から300回やっても平気だったけど、今は連続30回が良いところ。それでもやらないよりは絶対良いはずです。とりあえず20回とか30回からやっています。
足が弱っていたために、いきなり立ちゴケなんて事になったら超恥ずかしいですもんね。実際に乗り始める前に自分の身体を作り直す事から始めました。
実際に乗り始めたら、基本の8の字走行などを徹底的に行って感覚を取り戻す事。体力的な衰えは否定できないので決して無理な運転をしない事を肝に銘じておく様にします。
追記:納車から三週間目に雨の間をぬって基本練習をしていました。
ブレーキターンの練習をしていたのですが、濡れた路面で思ったよりリアが滑って流れてしまいました。
とっさに左足が出て踏ん張りが効いたのですが、スクワットをしっかりやっていて良かったと思える事象でした。大事なMT-25を転ばさなくて良かった。みなさんもスクワット頑張りましょう(笑)
今乗らなければ一生乗れない
例えばあなたが50代前半だったとしたら、あと10年乗れるかどうか。日々、年々歳をとって行く自分。バイクに乗れる時間はどんどん短くなってしまうのです。
今ならまだバイクに乗れます。
このまま復活しないで60を迎えたら。きっとあの時乗っときゃ良かったと後悔するでしょうね。
でも、乗ってコケて大怪我しても後悔するでしょうね。ここでも心の葛藤があるわけです。
この葛藤は購入を決定して契約した後でもありました。乗り始めてもあるでしょう。スパッと気持ちを切り替える事なんてできません。それが人間ってもんですね。
そういう不安や葛藤を忘れる事なく、自分の技量を過信する事なく謙虚に乗る事でリスクを減らすしかないでしょう。
復活を考えているあなたも、きっと同じ様に考えている事でしょう。
年齢を重ねた事で慎重さだったり思慮深さが備わっているはず。
体力や技量は以前のように行かなくても大人の余裕を持ったバイクライフを楽しめるのではないでしょうか。
みなさんも楽しいバイクライフを。