ディーゼルエンジンのオイル交換

これはKubotaの農業用トラクターGL32ですが、冬には除雪用ブレードを装備して活躍しています。オイル交換は年に一回、このタイミングで行っています。

トラクターといっても、基本は自動車のエンジンオイルの交換方法と同じなので、そんなに難しくはありません。

※トラクターはディーゼルエンジンなので、ディーゼル用のエンジンオイルを使いましょう。

カストロールGTX  DC-Turbo 10W-30 20ℓ

今回用意したのはカストロールのエンジンオイルですが、このオイルはガソリンエンジンとディーゼルエンジン兼用になっているので両方で使えます。

家ではトラクターでも重機でも軽トラックでも使いますので20ℓ缶を購入しています。

エンジンオイル交換手順

このトラクターは左側にオイルキャップやオイルゲージがありますので、左側のカバーを外します。

1・3分ほど暖機運転をしてエンジンオイルを暖めて抜けやすくしておきましょう。

2・オイルキャップを外しておきます。

3・エンジンの真下にオイルを抜くためのドレンボルトがありますので外します。

メガネレンチ17をはめて手前側に回します。ゆるんだら指で回してボルトを外します。

下には廃油処理パックを置いて出てきたオイルを受けましょう。

最初はドバッと盛大に出てきますが、最後の方は細々になります。

4・新しいオイルを用意します。

オイルジョッキにオイルを入れますが、目一杯入れると注ぎにくいので2リットル毎入れる事にしました。

このGL32のエンジンには4リットルのオイルが必要なので、二回に分けて入れます。

5・古いエンジンオイルがほぼ出終わったらドレンボルトを締め付けておきます。最初は指で回して、最後にメガネレンチで軽く締めておきます。クッと力を入れる程度で充分です。

どっちみち完璧に抜く事はできませんので、ポタッポタッと落ちる程度まで抜いたら良しとしましょう。

6・新しいエンジンオイルを注ぎ入れます。

一気に入れようとせず、トロトロとゆっくり入れて行きます。最初の2リットルが入ったらもう2リットル入れます。

7・オイルゲージでオイル量のチェック

オイルゲージを抜いて、エンジンオイルの量をチェックしましょう。

抜いたゲージをウエスで拭いてから戻し、数秒おいてもう一度抜いてオイル量をチェックします。

オイルゲージの丸印のところの範囲にエンジンオイルがあればOKです。ちょうど4リットル入れたところでゲージの上のラインギリギリまで入っていました。

オイルゲージを戻してオイルキャップをはめてエンジンオイルの交換終了です。

交換ついでの点検項目

せっかくなので、右側のカバーも外してエンジン冷却水やウインドウヲッシャー液の量も点検しておきましょう。

1・エンジン冷却水は赤または緑の液体です。LLC(ロングライフクーラント)といいます。

このトラクターは緑でしたが、規定量より減っていましたので補充しておきました。入れるのは自動車用のLLCで大丈夫です。

※一時しのぎで水を入れても良いのですが、冬に凍結させるとエンジンを壊してしまいますので必ずLLCを入れる様にしましょう。

2・ウインドウヲッシャー液の補充

こちらも自動車用の物で大丈夫です。やはり水を入れておいて冬場に凍ってしまうとダメなので、ウインドウヲッシャー液を入れる様にしましょう。

これで一安心ですね。この冬もしっかり働いてくれる事でしょう。

夏場もガンガン働く場合、春になったらまた交換しておきましょう。

心配だったら時々オイルゲージを抜いてみて、汚れ具合をチェックしましょう。

墨汁みたいになっていたらダメです。

冬用の軽油を給油

ちなみに、燃料の軽油は冬用を入れておかないと、寒い日に燃料パイプ内で凍ってしまってエンジントラブルの原因になります。

私の地域では11月になると冬用の軽油に変わりますので、11月中旬になったら買ってくる様にしています。

以上でトラクターのエンジンオイルの交換は終わりです。

今回使ったエンジンオイルはこちらです。

ガソリンエンジンとディーゼルエンジン兼用なのでトラクターや重機や軽トラまで使っています。

20リットルもあっても困ってしまうという方は4リットル缶でどうぞ。

軽油の冬季の凍結についてはこちらの記事をご覧ください。

冬のディーゼルエンジンのトラブルは軽油の凍結

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