折れた原因はケンカ

はじめに

・全てのケースで同じ様にうまくいくとは限りません。

・ちょうどお盆の休みで獣医さんもお休みになってしまい、連れて行くことが出来ませんでしたが、なるべくなら鳥を診る事が出来る獣医さんに連れて行ってあげてください。

もしも似た様な事故で困っている飼い主さんがいたら、少しでも参考になればと思い記録してみました。

8月12日(日曜日)

お盆休みを前に帰省した息子と一緒に、ボタンインコのペリーちゃんもやってきました。

我が家のセキセイインコのピコちゃんと遊ばせていたのですが、なんと、ペリーちゃんがピコちゃんの家に入ろうとしたため、怒ったピコちゃんとケンカになってしまいました。

止めに入ろうとしましたが間に合わず、一瞬の間にペリーちゃんの返り討ちにあったピコちゃん。

何ということか!上クチバシをもぎ取られてしまいました。

犯人はこのボタンインコのペリーです。

痛々しい姿のピコちゃん

上クチバシが折れたセキセイインコのピコちゃんは出血。自分の鳥かごの中に敷いてあったキッチンペーパーにこすりつけています。

ペーパーは筋状になった血の跡が。

しばらくして出血は止まりましたが、クチバシのほとんどがもぎ取られてしまいこんなに痛々しい姿に。

さぞ痛いことでしょう。

餌を食べることが出来ない

上クチバシを失ったセキセイインコ。餌を食べることができるのだろうか。

今まで食べていた皮付きのシード餌は無理です。上のクチバシが無ければ皮を剥くことが出来ません。

そこで急いで皮むきタイプのシード餌を購入してきました。

とりあえず出血が止まり、傷口が乾くまで待ってから皮むきタイプの餌を与えてみました。

怪我をしてから6時間くらい経過しています。

食べようとしていますが、コロコロとこぼれてしまい全く食べることが出来ていません。

これは困った。

頼みの綱はネクトンS

喉が渇いたのでしょう。水は飲みました。

固形の餌を食べることが出来なければ水に混ぜて飲ませて栄養を摂るしかありません。

そこで用意したのが「ネクトンS」鳥の栄養剤としては有名なものです。

普通はボトルに入って売っているのですが「とりっぴーさん」では一日分を一袋に分包にしてくれてあります。一袋の量が0.2gで、自分で計量しなくても良いですし、保存しておいても湿気らなくて良いです。

翌日届いたので早速水に溶かして飲ませました。

8月13日(月曜日)ネクトンS開始

お盆も仕事だった私は、帰宅してから与えました。すでにクチバシを取られてから30時間程度経過しています。

まずは分包の半分を水に溶かしました。しばらくすると黄色く変化します。

元気が無くなっているピコちゃんは、止まり木にとまったまま動きません。

そこでスポイトに入れて口先に持って行きました。

なかなか飲もうとしません。というか、飲み物だと理解できていないのでしょう。

上から狙いを定めて口に一滴落としてみました。

ブルブルっとなってほとんど飛んでしまいましたが、舌を出してナメナメしている感じなので少しは入ったことでしょう。

様子を見ていると自分で水飲み場に降りてきて「ネクトンS」の入った水を飲みました。

とりあえず一安心です。

そして少しだけ元気が出ました。すごいぞ「ネクトンS」

主食は皮むき粟玉をすりつぶし

いつまでも水分だけという訳にもいきません。

食べたい気持ちは充分あるので、何とか食べてもらいましょう。

用意したのはすり鉢とクルミとカシューナッツと皮むきの粟玉。

それぞれをすり鉢で粉状にして小さな器に入れて巣の中に置いてみました。

クルミとカシューナッツは食塩不使用の素焼きの物です。私の好物ですが、ピコちゃんにも時々おやつとして分け与えていました。

カロリーが高そうなので少しでも食べることが出来ればかなりの助けになるはずです。

半分残った「ネクトンS」はすりつぶした粟玉にまぶしておきました。

これを少しでも食べることが出来れば何とか命を繋ぐことができるでしょう。

結果は良好でした。

まず粉状にしたクルミを食べ始めました。近くまで行って良く良く見ましたが、少量ずつ食べる事が出来ている様です。

後ほど見たらカシューナッツも食べた跡がついていました。

すりつぶした粟玉の所に頭を突っ込んで食べている様子も見る事ができました。

ウンチの量は減った

今までの様に食べる事が出来ていないので仕方ないのですが、ウンチは極端に小さく緑色、回数も少なくなってしまいました。

一日に5〜6回位しか出ません。

大事な体重測定

お腹の中に卵を持っていたので心配しました。ちょうど産む日にクチバシが取れてしまったのです。

卵は一日遅れて翌日に無事に生まれました。

体重は卵が生まれた後で40gありました。

卵を計ると3gです。

次の日体重は39gまで減ってしまいました。満足に食べる事が出来ないのでどうしても減ってしまいます。

8月17日(金)丸々5日経過

それから毎日減って行き、34gまで減りました。

これ以上減ってしまうと危ないかな。獣医さんの所に行かなくてはダメかな?

体重測定は台所用のデジタル計で

こういう時の体重測定は大事です。毎日測ってチェックしましょう。

針の秤ではダメです。デジタル表示の秤を用意しましょう。

素直に乗ってくれないので真ん中に餌を置いてからスイッチを入れ、秤の上に誘う様にしました。

どうしても計れない時はインコを箱に入れ、後で箱の重さをマイナスするしかありません。

※測っている時は撮る暇がなかったので写真はありません。

体力の消耗を防ぐ

巣の中でクチバシを労わる様に寝ている事が多いです。

時々外に出して欲しいとアピールします。一回出してあげたところ喜んで飛び回ってしまいました。

食べる事が出来なくて体重が落ちている時なので、無駄な体力を使わない様に巣に戻そうとするのですが、なかなか戻ってくれません。

夜だったので電気を消して真っ暗にして、動けなくなった所を捕まえて戻しました。

もうちょっと食べる事が出来る様になるまでは、無駄な体力消耗は避けたほうが良さそうです。

8月18日(土)

体重減は止まった様子です。

というのも、すり鉢で粉状にした餌を上手に食べる事が出来る様になってきました。コツを掴んだみたいです。

写真の様に、すりつぶしたクルミ・カシューナッツ・皮むきすりつぶしミックスシード・皮むきすりつぶし粟玉と選択肢をいろいろ用意しておきました。

今ピコちゃんが頭を突っ込んで食べているのはすりつぶした粟玉です。こちらにはネクトンSをまぶしてあります。

ようやくウンチの回数と量も増えてきました。

午後になって皮むきの粟玉を玉のまま食べることが出来る様になりました。

巣の前に置いておいたら自分で食べ始めました。

今まではポロポロこぼれてしまって上手に食べることが出来ませんでしたが、何かコツを掴んだのでしょう。

後で粟玉色のウンチが出ましたので間違いなく食べることが出来ています。やったー!

夜になっておしゃべりが復活しました。ピコちゃ〜ん。と自分の名前を言ったり。色々な音のモノマネをしたりが始まりました。怪我をする前の元気なピコちゃんの声が出ています。

体重計の上に皮むきの粟玉を置いて誘ってみました。

今度はしっかり写真に撮れました。体重は少し増えて36gになっています。またもや安心です。

セキセイインコのクチバシが取れた時の対処まとめ

あ〜良かった。

この一週間は心配で心配で仕方なかったのですが、これで安心です。

ろくに食べる事が出来ない間ピコちゃんの命をつないでくれたのは「ネクトンS」とすりつぶしたクルミやカシューナッツです。

中でも「ネクトンS」には大いに助けられました。

ダメな時は捕まえてスポイトで一滴口に入れてあげました。

今回学んだこと。

・相性が合わない鳥は同時に放鳥しない。

・片方が巣の中にいても安心はできない。

・ボタンインコのは噛む力がとても強い。

以上肝に銘じて同じ事故が起きない様にしてあげたいと思います。

それにしても「ネクトンS」にはお世話になりました。

通常盤のボトルタイプはこちらです。

その後二週間が経過したピコちゃんです。

クチバシのカサブタが取れて綺麗な色になりました。残っていた左側も少し伸びて来て、皮むきの粟玉を上手に拾えています。

あ〜よかった。

と思ったのもつかの間、一緒に放鳥するとダメなので交互に放鳥していたのですが、またしてもペリーちゃんにやられてしまいました。

ちょっとの隙に金網越しに攻撃を受けてしまったのです。応戦したピコちゃんはせっかく伸びてきたくちばしをもう一度もぎ取られてしまいました。

ごめんねピコちゃん。今度はケージをそっくりカバーして対策しました。

あれからおよそ10ヶ月が経過しました。

二回もぎ取られたからなのか?上のくちばしがなかなか伸びてきません。

10ヶ月かかってようやくここまできました。

それに比べて下のくちばしの伸びの早い事早い事。

10日に一度位カットしてあげないと受け口になってしまいます。

※下のくちばしが伸びて来て、上のくちばしにかぶる様になってしまうのです。噛み合わせが反対になってしまうのです。

この様な感じのくちばしですが、自分でシードの皮を上手に剥いて食べることが出来ていますので大丈夫です。

元どおりのくちばしになるのはいつのことか。

また変化がわかるような写真が撮れたら追記します。

我が家のインコのことをまとめたページはこちら

インコと暮らす