インコ類の原産は暖かい国

年末年始休業に息子と一緒に帰省してきたボタンインコが体調不良でした。アパートは全く日が当たらないばかりか部屋も寒いため、食欲が落ちてしまっている様子です。

ちなみにインコの種類ごとの原産は以下のとおりです。

・セキセイインコ
オーストラリア
他のインコと比べると寒さには強い方ですが、逃げ出したセキセイインコが日本で冬越しできる場所は限られています。

・ボタンインコ
アフリカ南部から東部にかけて(タンザニア・ザンビア)

・コザクラインコ
アフリカ中部南部西部(アンゴラ・ナミビア)

・オカメインコ
オーストラリア内陸部

ボタンインコは日本で世代を重ねていても、元々はアフリカ原産なので寒さには相当弱いと思って世話をしないといけません。特に初めての冬を迎えるヒナや若鳥には辛いことでしょう。過保護と思うくらいの対策をしてあげないと、朝起きたら落鳥(らくちょう=鳥が死んでしまうこと)していたなんて事になりかねません。

インコの体調不良 時の様子

いつもと様子が違うと思ったら注意深く観察してみましょう。

動きが鈍くて食欲不振

ボタンインコの様子を観察していると、まず動きが鈍いです。ちょこちょこ歩き回って遊ぶ様子がありません。食欲も無い様で餌を食べる量がとても少ないです。

痙攣を起こす

翼を広げて羽ばたく時など、大きな動作をする度に痙攣を起こしてしまいます。すぐに復活して普通にしているのですが、これは重症です。

痙攣したまま羽根が戻らない。

一説には、ヒナの時に挿し餌にあわ玉ばかり与えていると栄養が偏ってしまい、大きくなって飛べる様になった時、筋肉に栄養が足りなくて動かしきれず痙攣してしまう事があるそうです。
(ヒナの時はあわ玉に市販のパウダーフードやすり餌などを混ぜてあげると良いでしょう。)

しかし、このボタンインコの場合は先日まで元気よく飛び回っていたのでヒナの時の栄養不良とは考えにくく、食欲不振から来る栄養不足が原因ではないかと考えられます。

本当だったらこんな症状が現れたらすぐに獣医さんのところに連れて行かなくてはならないのですが、年末年始休業に入ってしまっていてどうにもなりません。ホームページをみると新年1月4日から診察開始とあります。
12月29日から1月4日までの間、何とか出来るだけの世話をしてあげないとマズイ事になりそうです。

とは言っても私は獣医さんではないですし、原因の特定は難しいです。そこで、体調不良の原因になりそうな事柄を排除して行く事にしました。

インコが体調不良を起こしそうな原因と対策

何はともあれインコに寒さは大敵です。暖かくしてあげることから始めましょう。

部屋の寒さ対策

息子のアパートは日当たりが悪い上に相当寒いようですが、我が家は高気密高断熱の住宅で、外気温がマイナス10℃を下回っている時でも、家の中は暖房無しでもプラス10℃を下回る事はありません。暖房を使えば部屋の温度は充分に上がります。

寒い家では暖房を使った上にペット用のヒーターを鳥かごに入れて温度を保ってあげましょう。電球型のヒーターが良いでしょう。
温度が上がる事で動きも良くなり、食欲も戻ってくるのではないかと思われます。

更に、夜間の保温箱も作成しました。後半で紹介します。

ヒナの時の栄養不良

一応聞いてみたところ、あわ玉にすり餌も混ぜてあげたとの事ですので大丈夫そうですが、食欲が落ちているのでもう一度ヒナの時と同じようにあわ玉に水を入れ、レンジでチンして沸騰させ、冷めたところですり餌を混ぜてから与えてみたところ喜んで食してくれました。調子の悪い時は暖かいご飯が良い様です。

すり餌には魚粉も入っているためタンパク質を摂るには良いです。少し魚臭いのが気になりますが、インコの健康のためには良いと思います。

偏った食事

大きくなってシード餌(種の餌)ばかりだと偏りが出てしまいます。出来ればペレット餌を食べてくれると栄養バランス的にはかなり良いのですが、好き嫌いが分かれてしまい、食べない鳥は全く食べてくれません。

そんな時は豆苗(とうみょう)がオススメです。
豆苗はβカロテンを100gあたり4700μgと豊富に含んでいますし、ビタミン類や葉酸も豊富です。鳥達が大好きで、良く食べてくれます。

豆苗を食べているピコとペリー。

インコの大好物は豆苗  の記事はこちらからからご覧ください。

日光浴不足

息子のアパートは冬場に全く日が当たらず、窓からお日様の光が入ってくる事はありません。そんな環境では人間だって元気が無くなってしまいます。

日光浴は大事です。窓ガラス越しでも大丈夫(UVカットガラスではダメです)寒くない様に日光浴をさせてあげてください。暖かい日には外に出して日光浴させると良いですが、猫に注意して行いましょう。時間的には30分も行えば良いでしょう。ガラス越しだと少し長めで1時間とか。

どうしても出来なければペット用のLED照明もあります。時間を決めるなり、タイマーを使うなりして一定の時間光に当ててあげましょう。

水浴びと水の管理

このボタンインコは水浴びが好きみたいで、寒い中でも水飲み場に浸かり込んで水浴びをしてしまうとの事。これは体調不良を助長させてしまいます。水浴びは少し遠慮してもらいましょう。

水の量を少なくしておいたり、給水ボトルなどを利用して水浴びが出来ない様にしてあげると良いでしょう。

また、水浴びを行なった水は小まめに変えてあげないとすぐに汚れてしまいます。汚れた水を飲む事も体調不良の原因になります。底に赤い生物幕が出来ていたなんてもってのほかです。
鳥かごや水の清潔を保つ事もインコの健康管理には大切な事です。

夜9時には寝かす

人間と同じ様に12時近くまで起きていてはいけません。暖かい場所、暗い場所、静かな場所でゆっくり休ませる事も体調を回復しさせたり維持するのに必要な事です。
今回作った保温箱は防音にも気を使ったものです。

究極の栄養補給は小鳥の知恵シリーズ

保温と食事と日光浴の三拍子を整えるだけでもかなりの効果がありそうですが、ダメ押しで「トーラスの小鳥の知恵」シリーズを使いました。

三種類ある中で青いボトルの「羽根ふくらまし時」に飲ませる、寒さ対策の飲料です。

これを水6滴に対して3滴入れてスポイトで吸ってから口に入れます。最初嫌がっていましたが、捕まえて口に入れてあげたところ美味しかった様で、次からはスポイトを見ると自分から寄ってくる様になりました。

これを与え始めて2日後位から元気が戻ってきました。
4日目には痙攣も起きなくなり、少しづつ飛べる様に回復してきました。

夜間保温箱の作成

セキセイインコのピコちゃん用に作ったものと構造は同じですが、ペリーの鳥かごは大きいのでサイズを大きくします。

断熱材は何とスタイロフォームです。住宅用の建材ですが、有害物質を出さないのでペットにも良いです。

90cm×90cm 厚さ2cm

箱の下部と蓋にはウレタンチップの断熱材兼防音材を使い、箱の足にもウレタンチップを貼って、人間が床を歩く時の振動を抑えるようにしてあります。これで快適な夜を過ごしてもらいます。

作成した夜間保温箱兼防音箱
電球型ペット用ヒーターを購入

以前使っていたヒーターはプレート型のものでした。ヒナの時に飼育ケースに入れて使うにはちょうど良かったのですが、鳥かごを温めるには能力不足です。
そこで、電球型のペット用ヒーター(40W)を購入し、鳥かごの中に設置しました。日中はこれで充分です。

40W型保温ヒーター

夜間はヒーターを設置した鳥かごごと保温箱に入れておきます。

保温箱の中の温度を測ってみると下の方で22℃、上の方は35℃ありました。蓋を少しだけ開けて隙間を作って暑くならないように調整しています。

サーモスタットを間に入れて、自動で入り切り出来る様にしておいても良いでしょう。

ペリーちゃんは丁度良い暖かさの場所を求めて止まり木に止まったり、下に降りたり空気穴の近くに行ったりしている様です。

インコの体調不良からの完全復活

1月7日 息子が迎えに来てアパートへと帰って行きました。
今回は獣医さんの所に行かずに元気になったので良かったのですが、年末年始休業に重ならなければ病院に連れて行ったはずです。

復活して元気に餌を食べるボタンインコ

相乗効果で元気復活

今回はいろいろ行なった対策の相乗効果で復活できたものと思います。元気になってくれたので参考になればと思い書いてみました。

10日間一緒に暮らしたので見送る時は少し寂しかったです。

 

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インコと暮らす

元気になったボタンインコが自分の名前を言いました。

ボタンインコが自分の名前をしゃべった。