ディーゼルエンジンがかからない病
乗用車やトラックはもちろんの事、農業用のトラクターや重機でも起きる燃料の凍結。冬になったら冬用の軽油を入れないといけません。
あまり知られていない冬用の軽油
近所のスタンドのおっちゃんに聞いたところ、この辺りでは11月に入ると冬用の軽油に変わるそうです。
ディーゼルエンジンの乗用車やトラックに乗っている場合、特に意識しなくても冬用の軽油が給油されるため、この事を知らない人が多いのではないでしょうか。
かくいう私も知らずにひどい目にあった事があります。
まだ私が高校生だった頃、雪が降ったのでトラクターを動かして除雪を始めたところエンジンがストップしてしまい、道の真ん中で立ち往生。親父に助けを求めたところ、「しまった!まだ冬用の燃料を入れてなかった。」と言って、凍った燃料を見せてくれたのでした。
その時初めて気温が下がると軽油は凍ってしまうと知ったのです。
凍結といってもカチンコチンに凍ってしまう訳ではなくて、ゼリー状というかシャーベット状になってしまって燃料が流れなくなってしまい、エンジンがかからなくなってしまうのです。
こういう細い燃料パイプの中で軽油が凍ってしまいます。
暖かい地方から寒い地方へ行く時注意
例えばお正月の帰省で帰る時、田舎に着いたらなるべく早く給油しておいた方が良いでしょう。翌朝の寒さが原因で、燃料凍結で動けなくなったって話があります。
暖かい地方からスキーやスノボに行くにも注意が必要です。スキー場の近くまで来た時に、給油のタイミングが来るように残量を計算して出かけると良いと思います。
給油してしばらく走れば冬用軽油が回るので凍結のトラブルは防げるでしょう。
農機具の場合は冬になったら買い出しに
トラクターや重機の場合、タンクを持って買い出しに行きます。最近はちゃんと軽油専用のタンクを持って買いに行かないと売ってくれません。消防法ってやつですね。
というわけで本日、除雪に使うトラクターとバックホウに冬用の軽油を入れてしばらく動かしました。
今更ですが軽油とは
ディーゼルエンジン用の燃料です。すごい勘違いをしている人がいて、「軽自動車用の燃料だから軽油と言うと思っていた。」って人がいました。
軽自動車のエンジンはガソリンエンジンですから燃料はガソリンです。
軽油というよりディーゼル燃料と言った方が間違えなくて良いと思うのですが…。自分でトラクターや重機に給油する方は間違えてガソリンを入れないように気をつけましょう。
軽油を買い出しに行く時必要なタンク(消防法適合品)
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