劣化したガソリンが原因の事が多い

雪が降ったから使おうと思ったらエンジンがかからない。!?

そんな経験はありませんか?

いざ使おうと思ったらエンジンがかからないなんて最悪ですね。雪が降る中修理するなんて嫌ですよ。

さて、昨年作って大活躍だったガンダムカラーのバインダー改造除雪機ですが、シーズンオフにキャブレター内を空にしておく事を忘れてしまいました。

雪が降りそうだったから試運転をしようと思ったら、エンジンがかからなかったのです。

キャブレター内の古い燃料を捨てる

シーズンオフにキャブレター内のガソリンを捨てなかった場合、残ったガソリンが劣化してしまうためエンジンがかからなくなってしまうのです。

特に除雪機の場合は夏場がシーズンオフとなります。気温の高い夏場はガソリンが劣化しやすいのです。

やり方を見てみましょう。

まずは燃料コックを閉じます。

次に、キャブレターの下の方に丸い筒状のタンクみたいなのが付いて、そこに燃料抜きのネジが付いていますので緩めてください。

全部回して外さなくても大丈夫です。回していると劣化したガソリンがタラ〜っと出てきます。

全部出たら締め付けておきましょう。

シーズンオフまで元気に動いていたエンジンが、次のシーズンインでかからない時は大抵これが原因です。

再始動してみる

燃料コックを開いてタンク内のガソリンをキャブレターに送ります。

チョークを引いて燃料を濃くしてエンジンを始動しやすくします。

リコイルスターターを引っ張ってエンジンを回します。

2度引いてエンジンがかからないときは、チョークを戻してからリコイルスターターを引きます。

ご注意:チョークを引いたままリコイルスターターを引き続けると、濃い燃料が沢山送り込まれてしまい、点火プラグがビショビショになって余計にエンジンがかかりにくくなってしまうのです。

この状態を「カブった。」とか「カブってしまう。」と言います。

※カブってしまった時は点火プラグを抜いて、ウエスで拭いてライターであぶって戻します。するとかかりやすくなります。後ほどやり方を説明します。

さて今回はチョークを戻して三回目のリコイルスターターで無事にエンジンが始動しました。

それでもエンジンがかからない時試す事

大抵はこれでエンジンがかかるのですが、どうしてもかからない場合は燃料タンク内のガソリンまで劣化してしまっている事が考えられます。

ガソリン劣化の原因

倉庫内や車庫内で保管していれば1シーズンでダメになってしまう事はまずありませんが、夏場に日の当たる場所や高温になる場所に置いてあったとか、雨ざらしになっていたりするとタンク内のガソリンまで劣化してしまいます。

その場合は、古いガソリンを全部捨てて新しく買ってきたガソリンに入れ替えてあげれば大抵始動できます。

※もう一度キャブレター内のガソリンも捨てて、経路にも残さないように全部捨ててから新しいガソリンを送り込んでください。

劣化したガソリンの特徴

劣化したガソリンはこんな感じになっています。

・色が黄色っぽい。

買ってきたばかりのガソリンって赤っぽいオレンジ色してますよね。それが、明らかに黄色っぽく変色しています。

・匂いが変。

新品のガソリンの匂いと劣化したガソリンの匂いは明らかに違います。嗅ぎ比べてみてください。

エンジンがカブった時の対処法

もしもカブってしまったら、次の手順をお試しください。

1・点火プラグのキャップを外します。

丸印のところにあるのが点火プラグです。黒いキャップがはまっていますので上に引き抜きます。

2・プラグレンチを使って点火プラグを回して抜きます。

緩んだら手で回して点火プラグを外します。

3・濡れてビショビショの点火プラグです。

ウエスでガソリンを拭き取ります。

4・点火プラグをライターで炙る。

少し炙って点火プラグを乾かします。

5・紙ヤスリでチョッとだけ磨きます。

点火プラグにススが付いていると火花が弱くなってしまいます。紙ヤスリを挟んで軽くスッと引っ張って磨きます。

エンジンがかかりやすくなりますが、やり過ぎない様にしましょう。

あまりにススで汚れている場合はワイヤーブラシを使って綺麗にします。

また、電極が劣化している様なら新品に交換してしまいましょう。新品にすればエンジンがかかりやすくなります。

点火プラグの白い部分に番号が書いてありますので、同じ番号の物を購入すればOKです。

6・点火プラグを抜いたままリコイルスターターを引きます。

スポポポと軽い音がしてエンジンに送り込まれた余分な燃料が出てきます。数回引っ張ってスポポポポとやりましょう。

7・点火プラグを元に戻します。

最初は手で回してはめてから、プラグレンチを軽く回して締めておけば大丈夫です。

最後にキャップを上からはめておきましょう。

これで大丈夫です。もう一度始動してみてください。

ちなみにこちらが装着されていたBM6Aですが、エンジンによって番号は違います。同じものを検索してみてください。

電気系統が原因なのか調べる方法

点火プラグは濡れるから燃料は来ているはずです。それでもエンジンがかからない時は点火プラグに電気が来ていないかもしれません。次の方法を試してみてください。

1・点火プラグを抜く。

プラグレンチを使って点火プラグを抜いてください。

2・プラグキャップをはめてエンジンに押し当てる。

次の写真のとおり、エンジンの冷却フィンなどに点火プラグを当てておきます。

3・リコイルスターターを引っ張る。

リコイルスターターを引っ張ってスポポポポっとやってみてください。この時、点火プラグの電極の部分がスパークして青白く光ればOKです。

光らなければ電気が来ていないという事です。そうなると簡単にはいきません。機械屋さんにお願いした方が早いでしょう。

燃料タンクの錆びも原因に

燃料タンク内が錆びてしまい、錆びが流れてキャブレターが目詰まりしてしまう事も考えられます。

そうなるとキャブレターのクリーニングとタンク内のサビ取りが必要になり、面倒な事になりますね。

一度タンク内を覗いて見る事をお勧めします。

もしも錆びていたら下記を参考にサビ取りを行ってみてください。

燃料タンクのサビ取りを薬剤で簡単に行う方法

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ガンダムカラーの1号機で除雪している様子はこちらからご覧ください。

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