見えている様で見えていない車の後ろ
前のシエンタに乗っていた時の事です。ラーメン屋でラーメンを食べた後、バックしていて街灯にぶつけてバックドアをヘコませてしまった経験があります。そんなに暗くなかったのですが満腹感で油断していたのでしょう。
修理しようか?我慢しようか?という微妙なヘコみだったので結局そのまま乗っていました。
実はバックドアがヘコんでいるシエンタをたまに見かけます。初代も現行型も。この車、後ろがそんなに長くないから余計に油断するのかも?
バックカメラの取付手順
後ろが見えにくいなら見える様にするしかありません。せっかくカロッツェリアのカーAV「FH-6200DVD」を取り付けたのでバックカメラを付ける事にしました。
1・バックカメラの電源を確保
シエンタの場合はバックドアの内張りを外してバックランプの配線から電源を取ります。
内張りを止めているプラスチックをニッパーなどを引っ掛けてコジればズゴッと抜けます。結構キツイですが頑張ってください。
バックランプの配線が見えますのでカプラーを外し、極性を見るためテスターを当ててみたところ、黒い方が+でした。13.38Vと表示されす。
ちなみに反対につなぐとマイナス-13.38Vと表示されます。間違えない様にしましょう。
配線の皮に軽くカッターを当てて表面を傷にした後、ニッパーで皮を剥きます。
切ってしまわない様に注意です。
車側の黒い配線(+)に、カメラの電源ケーブルの赤(+)をからませてから半田付けします。車側の白い配線(ー)にはカメラの電源ケーブルの黒(ー)をからませて半田付けします。
ビニールテープでしっかり絶縁して完了です。
バックランプのカプラーをはめてから内張りを戻します。
2・映像ケーブルの取り回し
まず、映像ケーブルは通しやすい様にどちらか片方のピンジャックから30cm位のところで切ってしまいましょう。取り回し後につなぎ直します。
リヤの内装パネルを外すためシートベルトの上下のボルトと荷物フックのボルトを外します。
内装パネルは手前にゆっくり引っ張れば外れます。
バックドア左上にケーブルが通っているゴムの通路がありますので引っ張って外します。この中にケーブルを通して内張りの中に通します。
ゴムの通路はしっかり戻さないと雨漏りの原因になります。
今回は左側を通す事にしました。他のケーブルなどが通っていますので一緒に通して前方まで引っ張って行きます。
センターピラーの下はケーブルが通りにくいので、針金に巻いて通せば楽です。
グローブボックスは、斜めに歪ませて引っ張ればバコッと広く開きますので、後ろを通してオーディオスペースの裏から出します。
3・カーオーディオを外す
ハザードのコネクタを外して完全に取り外した方が作業しやすいです。
カーAV本体は、4本のネジで止まっていますので外して手前に引き出します。
4・バック信号の確認と結線
バックに入った時に通電するケーブルがあるのですが、資料がないためどれなのか解りません。そこでテスターを当ててみる事にしました。
シフトをバックに入れて赤い線にテスターを当てると13.38Vと表示されます。通電しています。そこでバックからPに入れると通電しなくなります。これだ。
桃色、紫色、水色、赤色の4本の線が付いているカプラーです。
このカプラーの赤い線がバック信号なのです。
カーAVに付属の紫のケーブルとこの赤いケーブルを結線します。分岐コネクターの金属の部分に赤いケーブルを当ててから蓋をする様にしてラジオペンチで潰します。
分岐コネクターはカーAVのコードに付属していた物です。
無ければバックランプと同じ様に皮をむいて半田付けすれば良いでしょう。
最初にカットした映像ケーブルをつなぎ直し、カーAVの裏のカメラ入力につなぎます。映像ケーブルから出ている赤い線は何もつなぎません。
ケーブルや使わなかったカプラーをなるべく奥まで押し込みながらカーAVを元の位置に戻して固定します。
5・バックカメラの固定
約1,000円!防水性能や耐久性に不安がありますので室内から後方を見る様にします。
リヤガラスの上の方に両面テープで取り付けました。まだ仮止め程度です。
ステーはペンチで挟んで曲げれば大丈夫です。
配線はワイヤーステッカーで止めましたが足りなくて養生テープで仮止めです(笑)
後日、配線を隠すためにスポンジゴムにテープが付いている物を買ってきました。
最後にちょっとだけ配線が見えてしまいますがまあいいか。
6・バックカメラの設定
FH-6200DVDのコントロールパネルを開くとカメラ設定の項目がありますのでオンにします。信号感度はハイで大丈夫です。
車をバックに入れると無事に画面がバックカメラに切り替わりました。
カメラの水平の調整ですが、前の部分を回すとネジが緩んでゆるくなりますので直してから締め直せばOKです。位置が決まったら両面テープでしっかり固定します。
7・ガイド線は表示できない?
息子のC-HRに付けたカロッツェリアのカーナビの場合、ガイド線表示機能があったのでカーAVのFH-6200DVDにもあると思っていたのですがありませんでした。残念。
※ちなみにバックカメラ本体にガイド線が入っているバージョンもありますので必要な方はそちらを購入すると良いでしょう。
私の場合はガイドがなくても後ろが見えるだけで充分なのでこれで行きます。
車にバックカメラの取り付けまとめ

う~ん。カメラは約1,000円と非常に安くて良かったのですが、これだけの作業をしなくてはなりません。だいたい半日かかりました。
(写真も撮ったりしてたから)
後付けは微妙ですね。配線なんかもきれいに行かないところもあるし。
1・メーカーオプションが用意されているなら最初からバックカメラだけでも付けておいた方が無難です。
シエンタの場合GとXにはバックカメラの設定があります。ステアリングスイッチと一緒に29,150円です。付けておけば変換ケーブルを間に入れるだけですぐに使えます。
純正バックカメラの変換ケーブルはこれです。カロッツェリア等のナビやカーAVで使用出来ます。
2・安いバックカメラでもそこそこの性能で良く写りますが、防水性能や耐久性については良く分かりませんので室内に取り付けた方が長持ちしそうです。
3・プライバシーガラスやフィルムを貼ったガラスだと夜間の写りが悪くなってしまいます。見えますけど昼間に比べるとぼやけてしまいます。使えないことはないですが。
4・お使いのナビやカーAVにガイド線の表示機能があるかどうか確認してから買いましょう。無い場合はカメラ側にガイド線表示機能がある物を買えば表示できます。
私のシエンタは最初からメーカーオプションの設定が無かったので仕方ありませんでしたが、あっても付けなかったかもしれません。なぜなら、こういう作業が楽しいのでやっぱり自分で取り付ける方を選ぶでしょう。
今回購入したバックカメラです。安価ですがよく映りました。
追記:取り付けてから2年が経過しましたが故障していません。コスパ良かったです。
カーオーディオ(AV)本体の取付け方法はこちらからどうぞ。
シエンタのことをまとめたページはこちらからどうぞ。