自分で練る

若い頃、小さな土建屋さんに勤めていた私ですが、一輪車に一台から3台程度の少量のコンクリートが欲しいことが結構ありました。

ミキサー車でなんて多すぎて困るし、軽トラで運ぶにもまだ多い。そんな微妙な量のコンクリートは自分で練って使うしかありませんでしたので、しょっちゅうやっていました。

今回はいろいろ使えるウエイトをコンクリートで作ってみましたので紹介します。

下に動画もありますのでご覧ください。

自分でコンクリートを練るのに必要な材料

今回購入した材料は以下のとおりです。

1・セメント(25Kg)500円位

2・砂利(20Kg)250円位

3・砂(20Kg)250円位

セメントについては10Kgでも売っています。その場合は300円位です。

もっと簡単に作りたい方はインスタントコンクリートをどうぞ。

最初からセメント、砂、砂利が配合されていますので、水を入れて練るだけで出来てしまいます。こちらの方が楽ですね。

このリンクは4kgです。

インスタントコンクリート10Kgの施工面積

10mm厚×約700mm×700mm

コンクリート型枠の材料

円柱形の重りと四角柱の重りの2種類を作ることにしました。

1・排水パイプVU100(余り物)

2・コンクリートパネル(コンパネ)使い古し。12mmならどんな合板でも大丈夫

3・コーススレッドビス

簡単に作るには、排水パイプに詰めるのが一番です。

今回は使い古しのコンパネも切って2種類のウエイトを作りましたが、型枠の材料費はかかっていません。

コンクリート作りに必要な道具

1・丸ノコ(型枠作成用)

2・ドライバードリル(型枠作成用)

3・一輪車(練り用)

4・角スコップ(練り用)

5・移植ゴテ(打ち込み用)

6・金槌(打ち込み用)

7・虎ロープ(取っ手用)

8・ジョロ(練り用)

9・水(練り用)

10・コテ(仕上げ用)

コンクリートの配合と練り方(少量)

標準的な配合は次のとおりになります。

セメント 1に対して砂が  2、砂利が  3。

1-2-3の割合です。

これを角スコップですくって一輪車の上に並べます。

水を入れずに混ぜ合わせます。(空練りといいます。)

少しずつ水を加えながら練って行きます。

ちょうど良いのはベットンベットン位です。

水が少ないと型枠に打ち込みにくくてダメですし、水が多くてサラサラしすぎると強度が弱くなってしまいます。

また打ち込んでから砂利ばかりが下がってしまうためうまくありません。

パイプ型枠に打ち込み

最初にVU100のパイプに入れました。

入り口が狭いので移植ゴテを使って詰め込んで行きます。このウエイトはコンクリートが硬化してもパイプを外すことなくそのまま使います。

コンパネ型枠に打ち込み

こちらは先ほどの3倍程度の量を一輪車の上で練りました。

水を多く入れすぎてしまったためセメントを2にして配合を変えました。

2ー2ー3になりましたのでかえって強度は上がったと思います。

角スコップを使って型枠に流し込みます。

(重要)型枠の角に行き渡るように移植ゴテを使って突っ突きます。これをやっておかないと空気が入ってしまい、仕上がりが良くありません。

(重要)いっぱいまで入れたら金槌で軽くトントン叩いてください。叩くことによって空気を追い出し、型枠表面にコンクリート行き渡らせます。仕上がりを良くするため必ず行います。やらないと表面がデコボコ(あばた)になってしまいます。

コンクリートウエイトに取っ手を作る

予想では大体25kg~30kg位になりそうなので取っ手を付けないと取り扱いに苦労しそうです。また、取っ手があると縛り付けるためにも便利です。

使い古しの虎ロープを結んで二重にして埋め込みました。その後、コテを使って表面をきれいにしておきましょう。

冬場はコンクリートの養生をして凍結防止を

さて、ここまで来たら後は硬化を待てば良いのですが、冬場氷点下になる場合は凍結しないように養生しないといけません。

今回は屋根の下に移動してからダンボールの箱をかぶせておきました。心配なら更にこの上からシートを被せておいても良いでしょう。

逆に夏場は乾燥させないように水を打つ場合もあります。あくまでも硬化させなければいけないので、乾燥させてしまってはいけないのです。

硬化まで3日程度

型枠を外す時に崩れてしまってはいけません。気長に待ちましょう。今回は3日間このまま置いて硬化を待ちました。

道具は早めに水洗い

作業が終わったらなるべく早く水洗いしてきれいにしましょう。道具についたまま固まってしまったコンクリートはとてもしつこくて後では落とせません。

型枠外し

型枠を止めているコーススレッドビスを外します。

金槌で型枠を軽く叩きながらはがして行きましょう。

このまま使っても良いですし、しっかり水気が抜けるのを待って塗装しても良いでしょう。

ちなみに重さは29kgありました。

今回のコンクリートウエイトの使い道

この重りは黄色く塗装してバインダー改造除雪機に取り付けました。

コンクリートの塗装時に注意すること

1・水気が抜けるまで乾燥させる(表面が白っぽくなるまで)

2・下塗りで白い塗料を塗ってから色を塗る

 (下塗りをしないと発色がよくありません。)

これで赤、青、白、黄色が加わってガンダムカラーになりました。

少量のコンクリートの練り方おさらい

1・標準的な配合はセメント1に対して砂2砂利3

2・はじめに空練り

3・本練りは徐々に水を加えながら念入に。練れば練るほど良いコンクリートになります。

  水の入れすぎに注意(ベッタンベッタンに)

  入れすぎたと思ったらセメントを追加して調整

4・打ち込んだら四隅を突っ突いて行き渡らせる

5・金槌でトントン叩いて空気抜き

6・取っ手を埋め込んで使い勝手良く

7・硬化まで3日程度待つ

8・色を塗る場合は乾燥を待って白で下塗りをしてから色付

そして、一輪車の上で練れば簡単です。

セメントと砂利と砂が最初から混ぜてあるインスタントコンクリートもあります。後は水を加えて練るだけなので楽ですね。

このリンクは4kgです。

動画もありますので良かったらご覧ください。

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