今年(2016年)作成したバインダー改造除雪機はまだ活躍していませんが、弟に見せたところ、会社の駐車場の除雪に欲しいというのです。

すごく広い駐車場なのですが、雪が降ると社員総出で手作業で行っているそうです。

一号機をあげてしまうわけにいかないので、二号機を作ることにしました。

今回は作業を分担して私がブレードを作り、弟がバインダーのバラシとフレーム作成までを行う事になりました。

バインダー本体は近くの農機具屋さんから格安で譲ってもらったKubotaのHE30Aです。

こちらのバラシと取り付けフレームの作成は弟に任せます。

幅広ブレードの作成手順

広い駐車場を除雪するのが目的なので、最初に幅1m高さ30cmのブレードを作成する事にしました。積雪が20cm位までなら余裕で押せるでしょう。首振りも出来る様にします。

まずは図にしてみる

作成手順の確認と、材料を無駄にしないために簡単な図を描いてみます。

方眼紙に描いてみました。

鉄板をカット

図を参考に、厚さ2mmの鉄板に線を引いてからディスクグラインダーを使って切り出します。

鉄板切り出し作業時の注意

必ず保護メガネをしましょう。

長時間の切り出し作業になりますので耳栓をしましょう。

鉄板を曲げる

家にはプレス機がありませんので、重機の排土板を使って鉄板を曲げました。

角材が動かない様に固定できれば良かったのですが、まあまあ上手く曲げることが出来ました。

溶接で仮止め

重機でプレスして曲げた鉄板に、切り出したサイドパネルを合わせてみます。

次に、所々溶接して仮止めします。

除雪ブレードの形になってきました。

この後、裏に鉄骨で補強を入れながら本格的に溶接を行いました。

休日に少しづつ作業していますので数日間作業が止まりそうです。シャーシーブラックを吹いて錆を防止しました。

樹脂板を取り付けて完成

要らなくなった樹脂製のタンクがあったのでカットして、ブレード表面に取り付けます。

下はハンマーで叩いて角度をつけたL字アングルで樹脂板を挟むようにして固定しました。

幅狭雪まくりブレードの作成

次に作ったのは幅75cm高さ50cmのブレードです。ブレードと言うよりバケットに近いかもしれません。

雪質にもよりますが、積雪が30cmを越えてくると幅広ブレードでは押しきれなくなってしまいます。

そんな時は雪を丸めながら押して行けるブレードが役に立ちます。

幅を少し狭くしておいて高さを稼ぎ、雪をクルクル巻きながら押して行ける様にします。首振りの必要がありませんので固定は簡単です。

こちらも図を描いてみて寸法の確認や作成手順の確認、材料の無駄を防ぎます。

ブレード本体の鉄板は、体重をかけながらプラスチックハンマーで叩き、少しづつ湾曲させて行き、切り出したサイドパネルを溶接して行きます。

最初から湾曲させておいたほうが溶接が楽ですし、歪みにくいです。

幅狭雪まくりブレード(バケット)の形が出来ました。

とりあえず今日の作業はここまで。次の休みまで作業はおあずけです。

それまでに弟が行っているバインダーのバラシとブレード取り付けフレームの固定がどこまで進むか。

バラしてみてからどうやって固定するか考えないといけないので、そこでまた時間がかかりそうです。

作業が進んだら追記したいと思います。

二号機が完成するまでを動画にしました。ご覧ください。

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稲刈機を改造して作成しました

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