ドーザー型除雪機も大活躍

古いバインダーを改造して押し型の除雪機を作ってみたので紹介します。
まずは1号機の完成した姿をご覧ください。
これを作るにあたって考えていたポイントがいくつかあります。
ポイント1 ブレード表面は樹脂製としたい。
雪離れが良いのでプラスチックにしたいと思って色々と材料を物色していました。すると、樹脂製のタンクが転がっていたのでカットして使いました。
ブレード本体は金属板で出来ていますので雪離れと強度を両立出来ています。
ポイント2 タイヤは軽自動車のタイヤを使う。
バインダーのタイヤは雪の上での食いつきが悪い上にチェーンを付けてもパターンの間に入ってしまって効果がありません。そこで、軽自動車のタイヤを付けようと考えていました。ハブの部分の穴が対角で100mmでしたので軽自動車のホイールの穴とピッタリ合いました。
これならタイヤチェーンが効くため力が出るはずです。
以前親父が作ったバインダー改造除雪機のタイヤはバインダーのタイヤそのままでしたので、結構滑ってしまってパワーがうまく伝わらないなあって思っていました。
その3 お金をかけずに除雪機を作る。
なるべく安く作ること。専用のドーザー型の除雪機を買えば20万円位しますが、廃品を利用して一万円以内で完成させること。
実際にかかった費用は7千円位でした。
塗料4本・ボルト・ナット・アングル・燃料パイプ・溶接棒・ドリルの刃等
バインダー本体・鉄骨・ブレードの材料・タイヤ等は廃品を集めて作りました。
その4 なるべくコンパクトに作る。
バインダーは稲刈り部分を取り払うと後ろが重くてバランスが悪く、ウイリーをしてしまいます。
そこでブレードと重りでバランスを取るようにします。ブレードを先に伸ばせばバランスを取りやすくなりますが、全長が長くなってしまい取り回しが悪くなります。
なのでなるべく短く作りたいのです。
ブレードの後ろに乗っている黄色い四角は重りです。コンクリートで作りました。車軸の上にも重りを乗せてあります。
その5 ブレードは首振り式にする。
真っ直ぐ取り付けるだけなら割合楽なのですが、どうせ作るなら左右に振れる様にすれば使い勝手が良くなります。製作が面倒臭いけど、やっておけば後々役に立つ時が来るでしょう。
ブレード幅は90cmですが、積雪が多いと押しきれないかもしれません。そこで、幅を短くして高さがあるブレードも製作してみようと思います。
バインダー除雪機製作手順
以前親父が作ったものはいつの間にか誰かにあげてしまったみたいです。もったいない。
その後もう1台作ろうと思ってもらってきたみたいです。倉庫の奥にしまってあるのを私が見つけて引っ張り出しました。
バインダーといえば特徴的なのは前方についている稲刈部分。これを全部取り払ってしまいます。
フレーム部分を残して何もなくなりました。この状態だと後ろのエンジンの重さでウイリーしてしまいます。
鉄骨を切って組み合わせてブレードを取り付けるためのフレームを作ります。フレーム自体は溶接で作り、フレームとフレームを接続する場所はボルトとナットで止める様に作って行きます。
部分的な作り直しや修理が簡単に行える様にするためです。
錆防止にシャーシーブラックで塗装
これは自動車の車検の時に下回りに吹き付ける塗料です。
除雪ブレードは鉄板を曲げて製作
こちらも倉庫内を探していたところ長い鉄板を発見。両端が錆びてボロボロでしたが、使えそうな部分を長さ80cmにカットしてからバックホウの排土板で押し付けてからバールを使って曲げました。
L字アングルなどで補強した後、樹脂板をビス止めします。そしてフレームに連結すると完成です。
バインダー除雪機の操作パネル
このバインダーは三菱のKB254。前進2段後進2段の変速機が付いています。変速機をセットしたら右手のレバーを前進か後進かに動かすだけなので難しいのもではありません。
タイヤが大きくなった分若干スピードも上がって作業効率は良さそうです。
ドーザー型除雪機が活躍する場面
ロータリー式除雪機を出動させるまでもない積雪の時は活躍してくれそうです。また、砂利を飛ばして危ない様な場所でも活躍してくれることでしょう。人間の手で雪かきをするよりは絶対早くて効率が良いです。
早く雪が降らないかな?降ったら活躍している様子を紹介します。
私がお世話になっている除雪機ネットさんのホームページです。年間1000台売るというのでさすがに詳しいです。パーツや用品も充実しています。
2号機完成までの動画です。ご覧ください。
1号機の除雪の様子を動画にしましたのでご覧ください。
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