野鳥の子育てを観察しましょう。
ヤマガラやシジュウカラの子育ての様子や雛の成長を観察できたら楽しいですね。そして家の周りが野鳥達でいっぱいになったらもっと楽しいですね。

このページでは野鳥の巣箱の作り方を、図面と材料・道具・切り出し方・組み立て方・設置の方法までを紹介したいと思います。
自分が作った巣箱から雛が巣立って行くのを見ると、ても幸せな気持ちになるのです。
ぜひ行ってみてください。
このページが皆さんの参考になれば幸いです。
動画も作りました。ページの最後に貼っておきますので良かったらご覧ください。
巣箱の設置時期
3月から4月のはじめ頃になると、野鳥達が営巣場所を探しはじめます。冬から春先にかけて巣箱を設置しておけば間に合います。(標高の低い温暖な地域では若干早めに設置しておけば良いと思います。)
一回目の営巣を逃しても大丈夫です。二回目の営巣は6月から7月にかけて行われますので、それを狙って設置するのも良いと思います。
巣箱作りに必要な材料
まずは板を手に入れなければなりませんが、杉板または松板が適しています。どちらで作っても入ってくれますので大丈夫ですが、杉板の方が入手しやすいと思います。
ホームセンターの木材コーナーにも置いてありますので探してみてください。
手っ取り早く作るには巣箱組み立てキットが良いと思います。板はカットしてあり、出入り口の穴もきれいに空いています。あとは組み立てるだけの手軽さなので、最初の巣箱にもってこいです。
また、最初は完成品で様子を見るのも良いのではないでしょうか。入ってくれたら次は自作するのも良いと思います。
完成品は値段も手ごろですし、材料費・道具・手間賃を考えたら安上がりになりますね。
1・杉板
長さ180cm位、幅20cm〜30cm、厚さ1cm〜1.5cm位の板を探しましょう。
長さ、幅、厚みは大体で大丈夫です。
近くのホームセンターの木材コーナーに行ってみましょう。180cmと長いので運ぶのが大変ですが、乗用車でもシートを倒してブルーシートを敷いて運べばギリギリ乗っかる長さです。
仕入れた杉板は長さ180cm 幅20cm 厚み1cmの物です。
この杉板一枚で巣箱一個が作れます。
2・必要な道具
ドリルにドリルの歯、あと30mmのホールソーがあれば便利です。
ノコギリ、ドライバーセット、金槌、差し金。
カッター、釘32mmと鉛筆。屋根の開閉用に蝶番が必要です。
道具についてはこちらのページにまとめてありますのでご覧ください。
3・巣箱の図面
巣箱の寸法は高さ30cm幅15cmで作ります。ヤマガラとシジュウカラ用なのでこのサイズで大丈夫です。板は①番から⑥番までの6枚構成にまります。
野鳥の巣箱の図面(ヤマガラとシジュウカラ)※この図をドラッグ&ドロップでダウンロードして使ってください。
巣箱作りの手順
材料と道具が揃ったら作り始めましょう。
怪我をしない様に気をつけて作業してください。
1・図面を鉛筆で板に落とします。
差し金と鉛筆を使って図面を元に杉板に線を引きましょう。
2・ノコギリで切り出し
線を引き終わったらノコギリを使って切り出します。
ノコギリの使い方のポイント
ちなみに板の目に対して直角に切る場合は細かい歯を使います。
板の目に沿って切る場合はこちらの大きな歯を使うのが基本です。
※基本は基本ですが、実際切ってみて切りやすい方を使うと良いでしょう。
3・出入り口の穴空け
板を切り終わったら4番の板に出入り口の穴を開けましょう。ホールソーを使って直径3cmの穴を開けてみたいと思います。
ホールソーがない場合はドリルで何度も穴を開けてカッターで切れば大丈夫です。
4・底板の水抜き穴
底板は中に水が溜まらないように四隅に穴を開けます。直径5mmから10mm位の穴で良いでしょう。
5・ドリルで釘穴を開ける
ドリルの歯を細いものに変えて、2番と3番の横板に穴を開けます。釘を打った時に板が割れない様にするため大事な工程ですので行ってください。他の板も同様に穴を開けてから打ち付けます。
6・釘打ち
穴が空いたら板を合わせて釘を打ってみましょう。斜めに打つと飛び出してしまいますので出来るだけ真っ直ぐ打ちましょう。この要領で1番の背板と、5番の底板を打ち付けてください。
7・屋根の取り付け
6番の板が屋根になります。置いてみて感じを確認しましょう。
取り付けは蝶番を使います。付属のビスをドライバーでねじ込んでください。
屋根が開いた方が観察しやすいですし、次のシーズンの前に、巣箱の掃除をするために屋根が開くようにしておきましょう。
最後にフック代わりに釘を打って完成です。このフックに紐をかけて木に取り付けます。横板に穴を開けて紐を通しても良いです。
出来上がり。
もう少し屋根の角度をつけた方が格好良いかもしれません。あと、屋根の横幅ももう少しあっても良いでしょう。角度を変えたり寸法を変えたりしてみてください。
巣箱を松の木に取り付け
では、森に出かけて取り付けてみましょう。
今回は松の木に取り付けることにします。あまり低い位置だと蛇にやられてしまうので高い位置に取り付けてあげましょう。穴の方向は自分が観察しやすい位置に向けておけば大丈夫です。この巣箱は南向きです。
※実験の結果、東西南北どちらの向きでも入ってくれました。
さて、入ってくれるかな?楽しみです。入ったら動画にしますのでお楽しみに。
手っ取り早く完成品が購入できます。最初はこちらで様子を見るのも良いと思います。値段も手ごろですし、材料費やら手間賃を考えたら完成品も良いかもしれません。
みなさんの巣箱にもかわいいヤマガラやシジュウカラが入ってくれます様に。
5月4日 この巣箱にヤマガラが入っていましたので記事にしました。こちらからご覧ください。
他の巣箱にはシジュウカラが入りましたので動画にしました。
ヤマガラやシジュウカラの観察をまとめたページはこちらです。
いろいろな巣箱の作り方は以下からどうぞ。
巣箱の形や材料もいろいろあります。超長持ちする排水パイプから、見た目が最高な丸太巣箱に、100円ショップの植木鉢まで。
ちなみに切り妻タイプの巣箱はこちらです。

パイプはこちら。
丸太はこちら。
植木鉢はこちら。
こちらは野鳥の餌台の作り方です。